A boiled egg

ぼちぼちいこか

SHIROBAKO劇場版感想

SHIROBAKOの劇場版を、公開初日に観てきた。外出して、積極的にコロナに罹っていこうな。

 

SHIROBAKO観るの久しぶりで、アニメを復習したりもしてなかったので、コイツ何があった奴だったっけ……ってなるのがぼちぼちあった。雰囲気こんな奴ってのは大体覚えてるんだけど。まあもうこれ5年前くらい前のアニメだしね。は?もう5年前とかマジかよ。

 

今回は、アニメから4年後が舞台である。冒頭の会議室に集まるシーンでは、それぞれ有名になったり別の会社に移って仕事をしたりと、様々な事が変わったのだと印象づけられた。しかし、皆各々の形で業界には残っており、かつての武蔵野アニメーションにあった輝きを取り戻せる予感を感じさせる。

意外と、4年ではそこまで周りというのは変化しないのかもしれない。私はまだ学生で、時間をだらだらと過ごす日々だから、4年はそこそこ長く感じるのだが、仕事で忙しいと4年なんてあっという間なのかもしれない。それに、皆夢を持って仕事をしているのは作品見てれば伝わってくるし、なんやかんやあった所で辞める人達でもないんだろうけど。

 

人が少なくなって下請けメインになっていたが、武蔵野が主体になったオリジナルアニメ映画を作るというのが大きなストーリーの流れである。そのためにかつて共にアニメを作った仕事仲間に頼んで、徐々に人が集まっていく。その様は、まさしくかつての武蔵野を取り戻す活力を感じた。そして、その仲間は4年前より成長し、あるいは挫折し、あるいは伸び悩んでいたりする。再結成する武蔵野は以前と全く同じではなく、良い意味でも悪い意味でも新しい武蔵野、ということである。常に物事は変わり続ける、という無常の考え方は非常に好きである。

 

スタッフロール後のセリフで、「生きていくというのは、常に俺たた(俺たちの戦いはこれからだ)展開である」というようなセリフがある。1つの出来事そのものは一区切りついても、それに関わった人間はまた新しい出来事に出会っていく、死ぬまでそれは終わらない、という事だと私は解釈している。死ぬまで俺たちの戦い、もとい人生の出来事には向き合わなければならない。生きるの非常につらい、人生やめたい。

 

自分の人生と照らし合わせると非常に辛くなったが、それはそれとしてSHIROBAKO中の彼らの戦いはこれからである。死ぬまで終わらない戦いをする彼らを応援したい。

 

何点か笑った作中のネタをいくつか。

 

  • 冒頭で、2台の車が横に並んで信号待ちするシーンはアニメの似たシーンを想起させるが、発進の時武蔵野の方の車はエンストした。武蔵野はかつての活力を失った、という事を示す描写か?

 

  • 木下監督をカンヅメにするシーンで、かつての飼い犬と唐揚げ弁当とモンブランを見せつけるのは、ちょっと吹き出してしまった。飼い犬の写真のパネルを何枚も壁に置いていて人質みたいになってて、流石に笑うしかない。

 

  • 宮森と宮井が、ちょっとご飯でも、と言って居酒屋ハシゴするシーンの宮井の変わり様は面白かった。普段クールだけど酔っ払うとキレ散らかすタイプのキャラ結構好きなんですよね。あと朝の宮森の部屋に空のビール缶置いてあったのも吹いた。

 

最後に

劇場版でもお約束のどんどんドーナツやってくれたのでもう満足です、本当にありがとうございました。あとやっぱり安原絵麻ちゃんと今井みどりちゃんは可愛いです。キャラ原案のぽんかん⑧神に、拝。