7月に入り、落単大学生の私はそろそろ捨てる単位をいくつか検討し始めている。検討する要因は99%課題の滞納なので、そもそも課題やれって話なんですが。でも期限過ぎてる大量の課題はやりたくない。1年生の頃から何も進歩しちゃいない。
じゃあ春クールに何してたんだって言われれば、アニメ見たり寝たりゲームしたり寝たりボーっとしたり寝たり少し講義聞いたり。なんか留年確定する半年前もこんな生活してたな。あの時は講義ほとんど行ってなかったから、普通に出席してる今の方が多少ましだけど。
春クール中にやったゲームの話
春クール中にやったゲームに「CHAOS;HEAD NOAH」がある。18禁版もある(グロの方向で)が、私は規制版のPS3のやつをやった。主人公が、渋谷で起こる猟奇的な事件に巻き込まれ、不可解な理由で追われ続ける、といったストーリーである。猟奇事件を示す画像もそうだが、文章表現も実にグロい。これまでこの手の作品に積極的に触れてこなかったのもあるが、文章だけでこんなにグロさを表現できるものかと逆に感動したぐらいである。演出も、ハラハラするシーンもカッコイイシーンもどちらも上手いなあと思った。段ボールの中の携帯の演出では本気で企画原案:志倉千代丸を殺してやろうかと思うぐらいトラウマになりました本当にありがとうございました。
見た目だけで言えば、咲畑梨深、折原梢、西條七海がかわいいかなあと思う。個別ルートの内容の好みも含めれば、西條七海が一番好きかと。折原梢も捨てがたいが。
CHAOS;CHILDもやりたい。カオチャはほとんどのソフトがCERO Zなので、こっちは規制版に甘えず、余すところなく楽しめそう。
アニメ感想なのにゲーム紹介で話がそれてしまった。2020春アニメで最後まで視聴した作品は以下の通りである。再放送の作品は除く。
- アルテ
- ULTRAMAN
- 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…
- かくしごと
- かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~
- 邪神ちゃんドロップキック’
- 波よ聞いてくれ
- BNA ビー・エヌ・エー
- プリンセスコネクト!Re:Dive
以下ネタバレ有
1. アルテ
ルネサンス期のフィレンツェで画家を目指す女性の話。これ見るまで知らなかったんだけど、女性が画家になるのって珍しかったのね。まあ伝統的なジェンダー観を想像してみればそんなもんか。仮にも貴族の女性だし特にね。地道に夢を追う話は好きなので、今期の中でもそこそこお気に入り。一瞬だけあった恋愛要素いる?とは思ったけど。
2. ULTRAMAN
Netflix独占配信作品を放送してくれるのは非常に助かる。ウルトラシリーズは全然見たことがなくて知識ほぼゼロだったけど、問題なく楽しめた。ウルトラシリーズ見てたら、より気づくことが多くて楽しめそうではある。終盤めっちゃおもろいなって思ってたら謎が深まったまま終わってしまった。星団評議会がすげえ怪しいって解釈でいいのですかね。2期来るみたいだが、これまたNetflix独占配信なので首を長くして待つしかない。
3. 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…
今期一番耳にした作品ですね。設定は非常に興味深くて面白かったのだが、主人公の思考回路には疑問が残る。ゲームではほぼ全てのルートにおいて破滅するため、破滅ルートに相当警戒しながら回避行動する考えは非常によくわかる。しかし、そればかりに気を取られ、本来のゲーム内では起きていない出来事が発生していることに気づいていないのである。破滅ルートを回避したいのであれば、そのことに気づいているべきであり、その観測した事実から次にどのような可能性が発生しうるかを予測するのが自然なように思える。
カタリナの人生、延いてはその周囲の人間関係の変化の要因の多くに気づかないのは、どうしても破滅を回避したいカタリナの作戦と大きく矛盾していると思えてならない。
もうひとつ不可解なのは、攻略対象キャラがマリアに言うはずだったセリフをカタリナが言ってしまい、カタリナが青ざめるシーンがいくつかあることである。そこに関しても、攻略対象とマリアがくっついてカタリナが破滅するシナリオが書き換えられたということなのだから、何かしらの影響は予測されるにせよ、今すぐにでも絶望することではないよなと思うのである。
鈍感系主人公は悪いことではないし、むしろ展開によってはそれがいい方向に作用する作品も多々あるが、この作品に関して言えば悪い方向に作用しているなと感じるのである。原作を読んでいないので、あまり言いすぎると原作勢から怒られてしまいそうだが、アニメを見る限りの意見はこんなところである。
ただ、カタリナがこのようなちぐはぐな行動を取ってしまうのは、自身の破滅ルートの回避だけでなく、周りの登場人物全員の幸せも願いも根幹の行動原理にあるのだと考えると、シナリオの変化で、自身の破滅回避に気づいて喜ぶ前に、登場人物の幸せを奪ってしまったかもしれないという罪悪感が先に来るのかもしれない。アニメにもかなり近い描写あったし、なんかそんな気がしてきた。
4. かくしごと
ギャグとシリアスの構成が丁寧だなあと思った。Aパート丸々とBパート半分ぐらいを使ってギャグをやり、ギャグパートの締めをちょっと良い感じの話にして、その後のシリアスパートの内容と繋げていて、丁寧に1話分を作っているんだと感じた。ギャグも、メタを元ネタとしたものがほとんどだが、どれも基本上手いこと言ってるなと思うし、たまにキレッキレのボケや突っ込みが出てきて、これが久米田康治か…って、また一つ漫画原作者の性格を理解した。
11話最後では、タイトルの意味の「隠し事」と「描く仕事」の二重の意味から、さらに「隠し子と」が加わって、三重の意味だったのかと衝撃を受けた。唸るには十分過ぎる場面であった。最終回は家系図の想像にちょっと苦戦したものの、家族の繋がりの大切さを伝え、感動できる締めくくりであった。
久米田先生の作品面白いなと思ったので、余裕があったらいつか「さよなら絶望先生」も見ようと思う。
5. かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~
2期に入って、藤原書記がめちゃくちゃかわいく見えてきた。1期以上に元気で明るい様が強調されたからだろうか、とにかくなんかとてもかわいく見えるようになった。伊井野ミコは坊主とおさげ強制してくるので可愛くない。女子高生らしさを知らない伊井野ミコが、恥ずかしがりながら女子高生らしいものを受け入れていくのは非常に可愛いと思います。
終盤で石上のシリアス話メインになっていい話として終わり、ギャグアニメとしての存在意義が揺らいでいたところに、くだらない下ネタと感動ブレイカーで終わらせるところに、この作品の安心感はあると思う。上に書いた、同クールの「かくしごと」とは真逆のテーマであることがよくわかる。いい話はいい話として描くが、あくまでかぐや様のメインはギャグであるという意図を明確に示している。
6. 邪神ちゃんドロップキック’
1期の内容が遥か忘却の彼方なのでそこまで自信はないが、1期よりもメタとパロディがマシマシだった。元ネタ分からないパロディ大量発生で疲れた。まあそれを除けば、何も考えずにゲラゲラ笑えるアニメとして良いものだった。タイトル変更ネタで、「イキリアクマ」になったのは、しょうもないと思いつつも爆笑してしまったので、多分この作品には一生勝てない。こんなのに負けるとか悔しすぎる。あと、劇中でラーメン食うキャラの声優に飯田里穂を起用したのは高度なパロディ(ラブライブの星空凛(cv飯田里穂)はラーメンが好き)なのか、ただの考えすぎか。
2期で出てきたぴのがビジュアル的に可愛かった。最近ツーサイドアップのピンク髪も好みの髪型として定着しつつある。
余談。そして願望
鈴木愛奈さんは、歌手よりも声優として活躍していって欲しい。邪神ちゃんの演技で声優としてめちゃくちゃ好きになったので。
7. 波よ聞いてくれ
主人公の女が基本やかましいのだが、最初の方はただただ、口が上手くて明るいだけで、ひたすらうざいとしか思わなかった。しかし回を重ねるにつれ、そのうざいぐらいのやかましさがむしろ周りを元気づけていて、それが彼女の良さなんだなと気づいた。作品の舞台はラジオ局なのだが、このぐらいやかましく話せるぐらいの人間が、世間的に表立っていないラジオ業界で明るく上手にやっていける、という原作者のラジオに対する思いもあるのかもしれない。
8. BNA ビー・エヌ・エー
2クールやってほしいと思うぐらいには、作画が魅力的でストーリーが安定して面白かった。1話「知ってるこれシルヴァスタ製薬絶対黒幕」→終盤直前「シルヴァスタ普通にいいやつやん」→終盤「やっぱり黒幕だったのか!」という、シルヴァスタ製薬という団体(まあほぼ個人なのだが)に対する疑念の持って行かせ方で、面白いストーリー構成になっている。若干の怪しさは残るものの、いいやつやんけ、と思わせるもっともらしい理屈を事実と矛盾なく述べていて、こいつ詐欺師に超向いてるなと思った。人を騙すのには、多くの事実の中に噓を紛れ込ませることが効果的だってどっかの頭いい人も言ってた。
ところでこの世界、獣人が人間になって生きることもできるし、ニルバジール症候群の心配なくアニマシティに住むこともできて、多様的過ぎて逆に不安になるのは私だけだろうか。職業とかの人生設計はどんなに多様でもいいと思う。しかし、生物としての根幹が獣でも人間でも自由にできるっていうのは、自身の生物としての形が真の意味で定まらないことになるわけである。ゲノム操作は神への冒涜とか言うつもりはないけど、生物としての形ぐらいは逃れられないものであってほしいなあと思ったりするのである。
9. プリンセスコネクト!Re:Dive
初代プリコネのストーリー無知なので、記憶喪失のユウキと同じ目線で見ることとなった。オタクが好きそうな声優やキャラデザだなあと思いながら見てた。まあ私がそう思う時はほとんどの場合、私も特定のキャラをめちゃくちゃ好きになっているんですけど。「オタクが好きそうな」じゃなくて「ワイが好きそうな」なんだよなあ。ちなみにスズメとリノがハマった。ロリ組もイイネ。
結局キャラいっぱい出てきただけで、倒すべき敵とか世界の有り様とか何も分からずに終わった。日常ファンタジーとして見れば割と満足度高いけど、明らかに匂わせているので、解決しないどころか真相がほとんど分からない点が残念だった。2期製作されるか分からないけど、このアニメはソシャゲ販促ってことだったんかね。販促にせよ、作画も結構よかったので、シナリオ以外に不満はないけど。2期はソシャゲの売上次第かな。ストーリー気になるしキャラも可愛いけどゲームの方を始める機運はかなり低い。ソシャゲは終わりが明確に見えないのが無理になっちゃったからなあ…
以上9作品。2桁切ったが、今後見る新作アニメもう少し減らそうかなって思ってる。沢山新作見てオタクと話せる作品増やすのもいいけど、積んでるゲームとか本とか結構あるからそれを消化したいし、本当に面白そうな作品だけ見ようかなって。本来アニメ視聴に対する姿勢はこうあるべきなんだろうけど。まあ当然面白そうな新作アニメが沢山あれば沢山見るけど。新作見る量減っても、見るリストに入れてる過去のアニメも沢山あるから、トータルとしての見る量が激減するわけではないと思う。その気があったら、そこで見た過去アニメもブログの見たやつ記事に入れようかなって思ってます。
ゲームする余裕増えそうだし、ちょうどSteamでセールやってるしSteamでいっぱいポチるかあ。(積みゲーの話をしたばかり)