SAGA PLANETSより発売されているエロゲ「はつゆきさくら」のPS4版(全年齢版)をプレイした。もう覚えていないぐらいの期間積んでいたので、プレイ時間及び個別ルートのはっきりした記憶はない。なので、ネタバレ無しで短めに感想を残しておこうと思う。
ただ、最後の分岐の片方だけは記憶が新しく且つ滅茶苦茶印象に残ったので、そこだけネタバレ有感想として書かせてくれ。
ネタバレ無し感想
この作品のあらすじを超絶簡単に説明すると、「卒業間近の主人公が、復讐のために最期の冬を巡る」といった感じである。
「卒業」と「冬」が作品のテーマになっているので、基本的に寂しく、儚い雰囲気を漂わせ続けている。また、「やがて来る春」もテーマとして孕んでいて、希望的な感覚との織り交ぜ方が良い塩梅になっていて感動を誘う。まあこの作品に限らず、卒業をテーマに扱ったものは大概がそうだろうが。
攻略ヒロインは5人。もうはっきりと個別ルートの内容を覚えているものは多くはないのであれだが、最後まで終わった今ではもう全員好きという感情だけは湧いてくる。正直本当に甲乙つけがたい。敢えて言うならTRUEのヒロインだけは比較的好みに刺さりづらいシナリオかなと言えなくはないが。プレイ前では、上の画像の左下の黒髪の子が好みだった気がする。
各々が思う「卒業とはなんぞや。それ自体とその前後にあるものはなんだ」がそれぞれ切なくていちいち泣いてたように思う。決して、私がまだ大学を卒業できてなくて留年している現実に泣いているわけではない。
全体的に、伏線回収がどうとかという物語の構成の上手さよりかは、儚さや切なさといった雰囲気を楽しむ作品だと私は思う。もちろん物語の核心に迫る部分もそれなりにワクワクしながらプレイしていたが。
以下ネタバレ注意
ネタバレ有感想
最後の分岐で、桜と綾に分かれる所の、綾の方の話をちょっとだけさせてほしい。
好きな男と、いわば心中みたいな形で一緒に逝くのまじでずる過ぎる。本当にずるい。もっと言えば、綾の卒業式で初雪に気づいたIFあるいは走馬灯的なシーンを出してきたところでもう発狂した。最初の方の綾ルートと対比させるなコラ、泣いちゃうだろ。私がシナリオライターでも、確かにあそこは対比して感動を演出せざるを得ないけど。
てか、最初の方の綾ルートは全て回想として、過去の話として終わってしまうのが色々卑怯。初雪が綾とのことを今でも引きずってるのが、事あるごとに分かるのももっと卑怯。しんどい以外の何物でもない。んで、結果過去の女として終わるか、心中するかの2択しかないし。他のヒロインは、ラストでは一緒にいないけどこれからまた会えるかも(あるいはもう普通に一緒にいる)って感じで終わってるのにな。まあ生死を問わなければ綾も一緒にいられているが、本当に不憫過ぎて泣く。
死ぬ瞬間に幸せならある意味それでもOKかもしれないけど、やっぱ生きたまま幸せな恋愛をしてほしかったよ……
正直最終の綾ルートは本作で一番泣いたかもしれない。東雲やシロクマルートもそれなりに感動してた気がしなくもないけど。
以上、おわり
「去れよゴースト、バニッシュだ」←いちいちカッコイイよかったので、一生に一度ぐらいは使ってみたいと思ったセリフ