A boiled egg

ぼちぼちいこか

アニメ「ようこそ実力至上主義の教室へ 3rd Season」感想

 2024冬アニメのよう実3期を見た。全13話。

 なんというか、後半は妥当に面白かったのだが、前半の出来事がやけに幼稚で、見るのやめてしまおうかなと割と本気で思っていた。

 生徒の悪い噂を流すくだりとか、最終的な本来のねらい自体は良いとして、手段がくだらなさすぎるんよ……

 ある意味では、ちょっとした噂でも騒ぎ立ててしまう思春期の高校生らしさがよく表現されてて、キャラ達への共感を得やすいということもあるのだろう。ただ私は、それを通り越して共感性羞恥を感じていたが……

 

 あと、一之瀬の万引きの過去が許されない重罪であるかのように描かれていたが、そんな重いか???

 一之瀬本人が重く受け止めているのは流石にそうあるべきだが、周りにとってはマジでどうでもいいことだと思う。万引きした商品は返してるし、店も許してるし、本人も滅茶苦茶反省してるし、罪は完全に清算されてると思う……

 どちらかと言えば平田や櫛田の過去の方が、幾分か罪の重さが大きいように感じる。

 

 まあとにかく、やり口や「許されない罪」がくだらなさすぎた。1期や2期ももしかしたら似たような雰囲気だったのかもしれないが、細かい所は正直あんまり覚えていないので、3期前半が特にしょうもなかったというのが今のところの印象。

 

 そんなこんなで我慢しながら見て、女子キャラみんな可愛え~ 全員ボコボコにしてレイプしてえ~(矯正不可の性癖) とか思いながら耐えしのんで、クラス内投票あたりから面白くなってきたので、とりあえず私の中で低評価のまま終わることはなさそうだ、と安心した。

 クラス内投票から選抜種目試験にかけては、ルールの特性を適切に利用した戦略や駆け引きが繰り広げられて、満足だった。

 これだよ、よう実に求めてるのはこれなんだよ。くだらない痴話喧嘩や恋愛シーンやってる暇あったら心理戦をもっとやれください。

 まあ恋愛に関しては、綾小路が「普通の生活」を経験する上では必要なことの一つかもしれないが……

 

 12話のチェスで3期OP流れたり、12話のEDで1期OPが流れて1年生の全体を振り返る、という演出はシンプルであるがこその感情が高まりがあって良かった。カーストルームまじで久々に聴いたわ。

 

 堀北鈴音が髪切ってショートにしたのは許してないからな。サラサラストレートロングヘアーこそ至高だと思ってるワイ、ブチギレ。

早く元の髪型に戻ってくれ(切実)

 彼女の心境的には妥当な決意の表し方であることは承知なのだが、そのことと単純な私の好みとの二律背反で気が狂いそうになっているのも事実。

アニメ「葬送のフリーレン」感想

 2023秋・2024冬アニメの「葬送のフリーレン」を見た。

 まあなんだ、逆張りオタク君たちはこんなアニメになんか興味ないかもしれないが、普通に滅茶苦茶面白かったし、私はこの作品めっちゃ好きだよ。人気が出る順張りアニメは、何かしらの順当な魅力があるからこそ(ストーリー、作画、演出等)世間一般にまで親しまれるようになるわけだから。順張りだろうが逆張りだろうが、面白いと思ったものを好きでいよう。

 

 さて、この作品の魅力の一つにはやはり、長命のエルフから見た「その他短命の者達を看取る」というのが挙げられることにある。

 私は人ひとりの、最初から最期までの一生を描く系の物語が大好物なので(イキガミとか死役所とか走馬灯株式会社とか好き)、まさに好みどストライクだった。

 そういった話のどういった部分に惹かれるかは上手く言語化できない部分もあるが、多分「若かりし頃に郷愁の念を抱きつつ、人生の幕引きを迎える」みたいな雰囲気から、自分の人生もそうでありたい、と羨望に近いことを思うから好きなのではないかと思っている。

 一生の生き方については、生きとし生けるもの全てにとっての人生のテーマであるので、それを描いているこの作品に共感や憧れをもってして、人気が出ているようにも思われる。

 私の両親なんかもこの作品にハマっているらしいのだが、彼らが言うには「自身の若い頃の思い出や郷愁が思い起こされて、作品の雰囲気に非常に共感できる」から面白いと思うとのことだ。人生の始まりと終わり、及びその過程を描くこの作品に対して様々な魅力の感じ方はあるが、「人の一生を見つめる」という点では共通している。

 人生の始まりと終わりだけでなく、終わった後の世界についても丁寧に描いているのが非常に趣深く、というか(ヒンメルの人生が)終わった後の方がむしろこの作品の本題なのだが、とにかく、「ある偉大な人物が亡くなった後も、世界は確実に進み続ける」というのがひたすらに世の中の在り方の本質を突いているように思われる。

 「誰かが死んでも世の中は動き続ける」というとひどく残酷で虚しいように思われるが、でも実際のところそうなのだからしょうがない。今我々が生きて足をつけているこの世の中だって、気に留めることなど到底不可能な数の人々が亡くなった後にも動き続けていた結果の世界である。

 あと、多分誰もあまり気にしてないことだとは思うが、この作品はフリーレンが他人の人生を看取っていくというのが主たる構造だが、フリーレン自身もまた着実に人生の終わりに向かっているというのも忘れてはならず、いつかそこに突っ込んだ話とかも出てくると個人的には嬉しい。でも、この作品でのエルフの寿命が明確に明かされてないから、フリーレンがエルフ的にどれくらいクソババア 年取ってるかが分からないのが問題なんだよな……

世の中や、人生の在り方についての自身の思想はこの程度にしといて

 

まあ~~~~作画素晴らしかったね。キャラデザ可愛すぎたわね。

 激しい動きのあるシーンは、時折あえて雑に描写することによって脳内補完させて、その雑さを迫力として演出させるという、たまによく見る感じのことをしてたはず。まじまじと見てなかったから分からんけど()

 まあとにかく戦闘シーンかっこよかったって話。

 ちなみに私が一番好きなシーンはアウラ戦。敵を欺いて形勢逆転する瞬間が気持ちよすぎる。ゼーリエもフリーレンと同じく、揺らぎのほぼない魔力制限を習得していたが、やっぱりエルフってみんな暇なんかね……

 キャラデは、身体の程よい丸っこさとか肌色の質感が絶妙にマッチしていてよかった。カンネやラオフェン、ユーベルがエロ過ぎた。リーニエも可愛い。死んだけど。フェルンはおっぱいデカくなる直前ぐらいの頃が好きだった。

シュタルクとフェルンは早く付き合ってセックスしろ。

 

おわり

アニメ「ミギとダリ」感想

 原作者の故佐野菜見様に哀悼の意を表する。

 2023秋アニメの「ミギとダリ」を見た。全13話。

 裕福な家庭が集まる村、オリゴン村のとある家に「一人」の養子が迎え入れられる。名前は園山秘鳥。しかし、彼は双子の「ミギ」と「ダリ」であり、二人で一人を演じながら生活していた。その目的は、母を殺したオリゴン村に住む犯人を捜して、復讐するためであった……
 あらすじはこんな感じ。以下ネタバレ注意

 

 

 原作者が「坂本ですが?」を描いた人ということで、サスペンスミステリーも描けるのか……と期待してみたら、ちゃんとシュールギャグアニメだった……なおかつギャグがかなり秀逸で面白かった……

 かと思ったら後半はしっかりとサスペンスやってて、前半のギャグを活かした展開もあったりと、全体にわたって満足度の高い作品であった。

 後半の、母の経歴と死に至るまでや、全ての元凶である一条家の正体やそこでの出来事の一連の流れが衝撃の連続で、脚本力の素晴らしさに脱帽した。EDが流れた瞬間に「え!?ここで終わり!?続き気になるー!!!」となったアニメは久々である。

 一番好きなシーンは、10話のラストで丸太がカメラを構えて「主演女優の顔がよく見える、(諸悪の根源に尋問できる)この画じゃなきゃ」と言う場面である。彼女ができた途端に急にイケメンになるな丸太ァ!

 一条瑛二が、実はミギとダリと三つ子とか、誰が予想できたよ……髪色全然違うじゃん……

 しかし、その点に関しては、ミギとダリを連れて一条家を脱走した後に母が再び、しかも瑛二の部屋の窓から戻ってきたことを考えると、整合性は非常に取れているのである。瑛二が息子でなかったのなら、戻ってくる理由は一つもない。髪の色云々の医学的な部分は置いといて、物語としては完成された伏線回収であると言えよう。

 いやはや、伏線の撒き方が適切で上手いなあと感心した。

 それにしても、元凶である一条怜子が子を産めない体であるから、そして完璧な人生を求めるが故に、他人の子供をさも自分が産んだかのようにしていたのは、かなり寒気・気持ち悪さを覚えた。普通に正当な手続きで養子を迎えればいいはずなのだが、彼女にとってそれは「完璧」ではなかったのだろう。

 家政婦のみっちゃんが、死後も幽霊として手助けした点に関しては、ご都合展開のようにも思えるが、物語の脚色として多少のファンタジーは入れても良いんじゃないかなと思う。彼女の幽霊の存在によって物語が180度変わったわけでもあるまいし。

 

 最後に、話は大きく逸れるけど、華怜ちゃんめちゃくちゃ可愛いよね。丸太の彼女になっちゃったけど……(´;ω;`)

 

 否、一番可愛いのはサリーちゃんだ!!!ダリの女装だから中身は男だって???

男の娘だからいいんだろうが!!!

でも捉えようによってはサリーもミギの恋人的ポジションなのか……?ファーストキスは瑛二っていう超絶ややこしい女(男)でもあるし……

 

おわり

アニメ「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」感想

 2023秋アニメの「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」を見た。全12話。

 この作品の存在は、アニメ化が決定する前の漫画の段階から知っており、1巻だけ読んだことがある。端的に言って、かなりギャグに振ったハーレムラブコメといったところである。

 ギャグの用法としては、他の有名アニメや映画等のオマージュ的なある種の内輪ネタや、尺やED映像等に言及したメタ要素、強烈なパワーワードのラッシュ、といったところである。人によって好みが大きく分かれそうではあるが、私は結構好きだった。全力疾走でギャグをかます一方で、舵が大きく逸れることもなく、また興醒めする前にさっさと1つのボケを終わらしてくれる、という印象があったからだろうか。メタ発言とか、ちゃんと「アニメ」という媒体に沿ったものに変更されてて、そのちょっとした意識が割とツボにハマってたりする。

 ラブコメの「ラブ」的要素がなかなかキツかったのは、確かに否めない。否めない、というか全くもってその通り。まあ、そもそもハーレムラブコメからそれを取り除いたら、『じゃあこの手の作品はどうやって「ラブ」を表現すればいいか難しいじゃないか』というジャンルの存在理由の喪失にも繋がりかねないので、あまり深く考えないようにしよう。ただ、個人的には、この作品ではそのキツさがインパクトのあるギャグと良い対比になっていて、ちょうどいい小休憩として悪くはなかったかな、と思う(本来はキツい部分の方がメインなんだけど)。

 最近たまによく見る「みんな可愛いから、もうみんなと付き合っちゃえ!」っていう作品(「カノジョも彼女」、少し違うが「僕たちは勉強ができない」「俺妹if」など)、シンプルに一昔前のラブコメの「色んな女の子の中から、最終的に一人だけしか付き合えない」っていうスタンスへのアンチテーゼだと思っている。単に全キャラの幸せな姿を書きたいだけだからかもしれないが…… 私としては一昔前の考え方の方が好きなんだけどな。好きな人と付き合えるだけが人生の全てじゃないし、付き合えなかった世界線で、どんな風に頑張って人生を歩んでいるのかとかを想像するの好きだし。でもこの作品を見てしまっているので、結局はそんな考えは深層心理では持っていないのかもしれない。

 

各ヒロインの印象(あくまで個人の感想です)

花園 羽香里

おっぱいがでかい。淫ピン。以上

本渡楓さんのおっとり系ボイス、めちゃくちゃ癒される

院田 唐音

古き良き暴力系ツンデレキャラ。こういうのでいいんだよ。照れ顔が死ぬほど可愛い。おっぱい小さいのを滅茶苦茶気にしてるの可愛い。

富田美憂さん、ツンデレ系のキャラすごく合うな

栄逢 凪乃

ここら辺から名前がめっちゃ適当になっててワロタ(栄逢凪乃=えいあいなの=AIなの:効率重視のキャラ)。よく考えたら院田唐音も適当だな(院田唐音=いんだからね=~なんだかね!:ツンデレキャラの常套句)

初登場の時に「既に分かっている事柄をわざわざ再現実験するのは無意味」みたいなこと言ってたの、マジで許してないからな。再現性の確認や追試は重要なんだぞ!「実はデータや理論があまり適切ではありませんでした~」「先行研究のデータは不十分だったので新しくデータ集めて新理論を提唱します~」なんてのはよくある話なんだぞ!少なくとも理系の大学には進学してほしくないなと思った(文系の研究のフィロソフィーは知らんけど)。

でも見た目は可愛いし、割と私の好みなのでムカつく

薬膳 楠莉

ロリ姿の方が好き。ギャグ時空だから許されてるけど、普通に薬機法違反とか過失致死になりそうな実験ばっかやってるんだよな……まあ他のキャラも似たようなことしてるか……

花園 羽々里

EDのクレジットで「上坂すみれ」と書かれていたので、声優的にまさかとは思っていたけど、そのまさかだった。ガチの親子丼じゃん……作中でも栄逢凪乃が言及していて爆笑した。

主人公が運命の人だったってことだから、亡き夫は運命の人じゃなかったってことなんだよね。悲しいなあ……

好本 静

マイエンジェル。一番大大大大大好き。正妻は君だ。ロリキャラでCV:長縄まりあ、優勝。

主人公のお〇んちんをしっかり見た最初のヒロインだから(最終話参照)、肉体関係的にはこの子が正ヒロインなんだよね

欲を言えば、頑張って肉声で喋ってる場面がもっと欲しかったかなあと。キャラの特性上、あんまり無理して喋らせるのも可哀想だからまあ良いけど。一応スマホの合成音声があるわけだし、脳内の声とかである意味沢山声を聞けたので良しとするかな。スケットダンスのスイッチみたいなもんだなと思うことにしている。

可愛すぎて無事死亡。本当にありがとうございました。

おわり

ブルーアーカイブ:天童アリス(アイドル衣装)のフィギュア開封

 先日、グッドスマイルカンパニーで注文していたブルーアーカイブのフィギュアが届いた。1/7スケールの、アリスのアイドル衣装のフィギュアである。

 開封前から既に可愛い。アリスはブルアカを始めたきっかけなので、彼女の立体フィギュアはとても待ち望んでいた。

 ブルアカをやってない人に一応説明しておくと、アリスのアイドル衣装は、ゲーム内では実装はおろか立ち絵や関連ストーリーも存在しない。エイプリルフール企画でのアイドルグループ「イタズラ☆ストレート」の一員として登場した時の衣装である。エイプリルフールネタでグッズをたくさん展開していくの、いいゾ^~これ。

 

いざ、開封

うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!可愛い!!!!!優勝!!!!!この世の正義!!!真理!!!

あああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!(語彙力の喪失)

ア!!!!!!!!!!!!(心停止)

 

(心肺蘇生中)

 

 ふう……危うく死んで仏になって、私の頭にもヘイローが付くところだった……パンツでも確認して落ち着くか……(推しに対する最低な行為)

!?!?!?!?!?!?!?!?!?

 普通の形のショーツじゃない……だと……!? スパッツ……だと……!?

 落ち着け、落胆するな。これはアイドル衣装なんだ。アイドルなんだから「見せパン」という考えのもと、スパッツを採用しているんだ。うん、そういうことなんだ。

 むしろそのほうが、「アイドル」というコンセプトを忠実に再現していることになるじゃないか。再現度の高さに拍手すべきだ。逆にスパッツの方が興奮できるとさえ思えてきたぞ!!!(実際、スパッツでも興奮できるというのは事実)

 ヘイロー取りつける時、折れてしまわないか滅茶苦茶ハラハラした。サイズと構造上、細くなるのは仕方がないことなんだけどね……

 最後に、通常アリスのアクスタと並べた写真を載せて、この記事を終わろうと思う。アリスの立体フィギュアは、他にメイド衣装の発売が予定されているのだが(受注生産:既に予約終了、私は予約済)、通常アリスはまだ計画されていない。

 正直、一番欲しいのが通常アリスのフィギュアなんだけどな……フィギュア化の計画が全然立たないので、泣く泣くアクスタを買ってそれで我慢しているという次第。

ゲーム「蒼の彼方のフォーリズム EXTRA2」感想 [ネタバレ有]

 spriteより発売されているエロゲ蒼の彼方のフォーリズム EXTRA2」をプレイした。

 前作の本編「蒼の彼方のフォーリズム」のメインヒロインの一人「鳶沢みさき」ルートのその後を描いたものである。あおかなでの私の推しキャラである。結婚してくれ。

「届けられる」から「届ける」へ

 目指す場所へ「届けられる」側だったみさきが、今度は「届ける」側として晶也と向き合うようになるその変化が、本作のメインであると私は思う。

 晶也は、「もう一度FCをやりたいと願ってはいるものの、一歩が踏み出せない」という心情が度々描写されているが、前作では「セコンドとして選手を導く、目標に届かせる(選手を完全に諦めたわけではないが)」という形でその感情を昇華させていた。

 そして、本作ではその先の「届かせた選手(みさき)に、今度は自分(晶也)が、自身の目標に届かせてもらう」という関係になっていっているのである。

 この関係性の変化の要因は、秋の大会で優勝した後のみさきの、FCやそれに関連する人間関係などに対する考えの変化ももちろんあるが、晶也にも心境の変化があった。

 本作の真藤 vs. みさき練習試合で感じていた、彼の「自分の方がもっとすごいんだってことを今ここで見せつけてやりたい」という思いを持つようになったことに、その変化がよく表れている。セコンドとして見上げるだけで良いとさえ思っていた人間が、今すぐ試合に飛び込んでいきたいと思うようになれるには、みさきや周囲の支えがあってそれを受け止め勇気を出せる彼自身の努力が必要なはずである。

 もうね、主人公とヒロインの「届ける」「届けられる」の補い合いだけで最高にアツくなれるんですわ。恋愛感情の枠の外にある、切磋琢磨しあう仲間・戦友としての信頼関係も成長していくその様が美しい。

 そしてやっぱりみさきは可愛い。このまま結婚しよう。

 

全試合が最高にアツい

 みさきと晶也以外のキャラも、ハチャメチャにアツい。特に私が好きなのは真藤 vs. 紫苑とみさき vs. みなもである。というか、この2試合+真藤 vs. みさきの試合がある物語終盤が、全部激熱すぎるのである。

 真藤 vs. 紫苑

 紫苑が最後こそ真藤に勝ちたいと思って、様々な特訓をして挑む試合。特訓で得た技術で奇襲に成功してリードした、その瞬間に私は最高に昂った。不格好で汚いプレースタイルの紫苑が、最強の選手に勝てるかもしれないという、下剋上的なものを強烈に感じ取れた。窓果の「ヒーローをぶっ倒せ!」というセリフがとても印象的だった。やっぱり窓果はブラコン

 結局のところ逆転されてしまい、ヒーローを倒すことはできなかったが、「あと少しで勝てたかもしれないのに」という悔しさが、紫苑がこれからもFCを続ける理由となったわけである。彼は筋トレしてる時とか、雄たけびをあげながらやっていることがよくあるが、悔しさで出てくる絶叫がいつものとは声色が全然違うのが、本気で悔しがっているんだなと痛烈に思わせる。

 

 みさき vs. みなも

 対戦相手を愛することで選手として成長していく、というパッと聞いただけでは何言ってんだこいつとなるような、でも端的にはそう表すのが適切な試合だった。だってそうとしか作中で表現されてないんだもん()

 ここでいう愛するは、つまりは「好敵手と書いて『とも』と呼ぶ」とか「敵のことを徹底的に研究する=敵のことを常に考える≒憎たらしく思えてきて愛憎入り混じる」みたいなもんだと思っている。つまりメンヘラ。

 みさきを恋敵として、そして選手として真っ向から立ち向かう様がもう素晴らしすぎた。カッコよすぎる。熱血スポコン恋愛アドベンチャーここに極まれり。そしてみなもはマジで可愛い。ごめん、やっぱりみなもと結婚するわ

 色んな選手がみさきに牙を向けて、勝敗に関わらず何かしらの傷跡を残していく。本作ではそれもまた一つのテーマとしてある。その中でみさきが様々なことを考え、成長していくわけだが、みさきも色んな選手に傷跡を残している。

 それは優勝をした秋の大会の場であったり、その後の様々な練習試合であったり。それらの試合で、一方的ではなく、お互いがお互いに傷を残し合っている。対戦競技なのだから当然だ。みさきもまた誰かに傷を残すからこそ、その誰かからもう一度傷を残しに立ち向かってくるわけである。そのような関係が、本作では「果たし状」という形で表現されている。

 あおかなで一番主人公らしいキャラは誰かと言われたら、全員である。いや、マジで。前作の方でもそうだったが、サブキャラもとんでもない主人公ポテンシャルを持っていたりする。

 一応晶也視点の物語なので、メインヒロインが一番カッコよく映るのは当然なのだが、スポーツというものの在り方として、キャラクター全員を対等に、メインと同等程度の熱量を持って扱っているのが、この作品群が熱血スポコンと呼ばれる由縁の一つなのである。故に全員が主人公であり、誰が誰と試合をしても、最高の展開が待ち受けるのが良い。真藤 vs. 紫苑のシーンが終わった後とか、「最終回終わっちまったな……あ、そういえばみさきの試合がまだだったか……」というぐらい最高だった。

 

おわりに

 もうね、最高だった。試合シーン全部良すぎて、興奮して毎度喉を枯らしてた(ガチ)。実はEXTRA1はまだやってないので、それもそのうちやらねば。

 そして、あおかな関連で私が今待ち望んでいるのは「IF01 -MINAMO SHIRASE-(仮称)」という企画。キービジュはこれ↓

 みなもはみさきと並んで1、2を争う推しなので、みなもルートの制作が計画されたというだけで大興奮。そしてキービジュが反則級に可愛い。その顔でお兄ちゃんと呼ばれたい。嘘、その顔じゃなくても常に呼ばれたい。どけ!俺はお兄ちゃんだぞ!

 というわけで、あおかなシリーズはFDがメイン以外にも手が伸びてるので、これからも非常に楽しみ。ZWEIなんてなかった、いいね?もうこのまま全員分作ってくれ。窓果も結構好きなので、彼女の個別ストーリーも作ってほしいなあなんて。

 ただ、開発しているspriteは今は別のゲームの制作をしているところだから、IFがいつになるか分からない。早くても2年後とかかなあ……

アニメ「SPY×FAMILY」2期 感想

 2023秋アニメの「SPY×FAMILY」2期を見た。全12話。

 ヨルが相変わらずえっちで可愛い。自宅での肩丸出しのセーターの私服、やはりエロ過ぎる。ベッキーも可愛い。11話で髪を下すシーン、破壊力高すぎる。童貞ロリコンなのでこういうのに弱い。

 ストーリーとしては、豪華客船で密かに繰り広げられる暗殺者同士の戦いがメイン。原作でも読んでいるので特に語ることはないが、花火と同時に行われるヨル達の殺し合いはかなり好きなシーンである。花火の「明」と殺し合いの「暗」の明確な対比とそのギャップが同時進行していく様は、何度見ても気持ちいい。個人的には、もう少し荘厳なBGMにしてくれた方がイメージに合っていたかなとは思う。

 ここ数年全然原作読んでいないので、そろそろアニメに追いつかれそう。なんなら原作どこまで読んだかの記憶もかなり怪しい。結局劇場版も映画館で見れなかったんだよな……