A boiled egg

ぼちぼちいこか

アニメ「ダンジョン飯」感想

 2024冬~春アニメのダンジョン飯を見た。

 ダンジョンを探索しながら、そこに住まう魔物を調理して食べて生きていくという、冒険譚とグルメ漫画を合わせたような作品である。
 冒険とグルメの両方を楽しめるのもそうだが、冒険に関わるダンジョンの謎と生き物あるいは食材としての魔物の謎が相互に関連しているのが、物語の組み立てとして飽きさせないなと思った。

 その謎の中に身を置くライオスらを含め、ダンジョンの中であらゆる事象が完結している箱庭のような世界観設定になっている。その小さな箱庭(実際はかなり広大だが)のみに通ずる謎を解き明かしていくというのは物語のスケールが大きすぎないために、そこだけを見れば我々視聴者を置いてけぼりにしにくいなと感じた。

 ただ、中盤で急に黒魔術の話が出てきて、途端に重い話っぽくなり始めたのは少し置いてけぼり感が否めいない。まあ設定としては十分理解できる範囲だったけど。

でも座標の魔術?の理屈は一ミリも分からんかった。

 

 冒険+グルメという部分で、ダンジョン内での長い冒険生活の過酷さと、食事の楽しさ・あるいは魔物食に異常な知識や関心を持つライオスとセンシの奇怪な行動との両方が合わさって、シュールに近いギャグが多かった。多分、これがこの作品の最大の魅力なのではないだろうか。

 冒険のシリアスさで気分が落ち込んだあと、食事シーンで和む。お笑いに限らず、あらゆる物語には「緊張と緩和」が重要なんだなあ。

 マルシルが散々ひどい仕打ちにあってるのが特に好き。嫌々魔物食べてるのとか漬物石とか、あと漬物石とか。妻子持ち29歳ショタのチルチャックも割とひどい目にあってるので好き。かわいそうはかわいい

 

 続きが気になりすぎるので、完結済みの漫画を読みたいところだが、未視聴の見る予定アニメが溜まっているので、とりあえず二期放送を待つ感じで。

アニメ「ブルーアーカイブ」感想

 2024春アニメのブルアカアニメを見た。

 今回アニメ化された部分は、ゲーム本編のVol. 1の第1章~2章にあたるわけだが、ゲームの方を読んだのが遥か昔なので、かなり記憶が曖昧になっていた。アニメで良い復習になった。

 ゲームの記憶が曖昧なので、アニオリ展開があったかどうかはあまり分からなかった。対策委員会全員で水族館行くのとかはアニオリだったような気がする。

 まあ基本的な話の内容はゲームと変わってないので、いいでしょう。ただ、アニメが初見だった人にとっては、世界観の説明不足等がマイナスポイントだったろうが。

 

 アニメ化前の一番の懸念点だった「先生をどう映像化するのか」に関しては、まあやれるだけのことはやったんだなってことは伝わった。先生を映さないわけにもいかず、一方で映してしまうと先生の性別が確定してしまうという問題*1をベターな妥協点に落とし込んだと思う。男であることはほぼ確定させてしまったが*2、中性的な顔立ちにして荒波が立たないようにしたのだろう。

 まあゲーム開発部漫画の先生みたいなゴリゴリマッチョが出てきても困るからな。便利屋漫画の先生のダウナーさを無くしたのがアニメ先生ってところだろうか。

 

 ゲームではノベルゲー形式だったのが、映像になったことによって戦闘シーンなどの描写の解像度が上がったのが、一番アニメ化して良かった点かなと思っている。全てのセリフにボイスが入っているという意味でも、ある種ゲームの上位互換と言えるかもしれない。作画も、神作画とまでは言えないかもしれないが、ソシャゲのアニメ化という点から見れば十分だったように思う。少なくとも戦闘シーンの満足度はそれなりにあった。OP映像も好き。やっぱりゲームで大儲けしてるからなんすかね?

 ストーリーの面白さ自体については、正直あんまり……。既に内容を知っていたというのもあるし、そもそもシンプルな勧善懲悪とか、そこに至るまでのプロセスが至極単純な話とかが、そこまで私の好みではない。やっぱエデン条約編とか最終編とかが最高なんだよなぁ~。

 

 SNSで、先生が「ホシノはワシが育てた」みたいに言ったセリフが炎上したらしいが、私としてはなんで炎上すんの?って思った。「先生」としての自負があるならあれぐらい言ってもおかしくないし、実際にメインストーリーの先生はそれぐらい言いそうな性格をしていると思っている。てか、生徒の足を舐めるぐらい肝が座っててぶっ飛んでるからなあ。

 むしろ足ペロペロの方が大炎上しそうなものだが。足ペロペロはネタだから許されたのかな?

 

 少し笑ったのが、ED曲。恐らく数十年ぐらい前のポップス・アニメEDの、ダウナーさやテクノポップを意識したような曲調によって、郷愁や懐古の意識が引き出される。この作品のメインターゲットが20~30代あたりなことを踏まえれば、妥当ではある。

 あと、ED映像の最後のカットとか、OP映像の全体的な演出(きららジャンプ等は除く)とかはエヴァを意識してるような気もしなくはない。というか庵野作品の演出技術をオマージュしてるのかも?ブルアカスタッフやっぱ庵野好きなんすねぇ~~。

 

 アニメまた作るんならエデン条約編とか最終編をどうぞよろしくお願いします。個人的にはパヴァーヌ編も見たいが、あの話は先生の存在感が薄いから難しいかも。

*1:ゲームの先生の性別には設定がない。公式曰く「各ユーザー=先生なので、性別は明言していない」らしい。実際、同人界隈等では各人の解釈ごとに男先生や女先生が存在する

*2:厳密にはアニメも明言はしてないはず

ゲーム「ソラコイ」感想

 Chelseasoftのエロゲ「ソラコイ」をプレイした。なお、Chelseasoftは現在活動休止中の模様(会社法人自体は存続してるらしい)。

あらすじ

 映画部で活動している、監督のタクト(主人公)、幼馴染のヒカリ、後輩のアイリ、先輩のナミ。ある時撮影した映画の試写をしていると、もう一人のヒカリが現れてしまった!

 もう一人のヒカリは、自身もヒカリであり、かつタクトの幼馴染であるの一点張り。区別するためにソラと呼ぶことにした。

 ソラも交えて、学園祭に向けた映画撮影を進めていくこととなる。

 

って感じの内容。

キャッチコピーの一つは「幼馴染 vs 幼馴染」

 

登場人物

ヒカリ

タクトの幼馴染。生まれた日も同じで、現在まで何をするにも一緒に過ごしてきた。

 

ソラ

突如現れた、素性不明の自称ヒカリ兼タクトの幼馴染。ヒカリと瓜二つだが、ツインテールのヒカリと違って髪を下ろしている。

 

アイリ

映画部の1年生。演劇部と迷った果てに映画部を選んだのもあってか、役者をメインでやっている。

 

ナミ

映画部の3年生。もっぱら裏方の仕事をしている。

黒髪ロングなので、私の好みに深く突き刺さった(重要)

まあ他3人も好きなんですけどね……宮坂みゆ・宮坂なこという、つよつよ絵師が描いているので……

 

攻略推奨順は、(ナミ、アイリ)→ヒカリ→ソラ、である。()内は順不同でOK。

タイトルやあらすじを見れば分かるが、この作品はヒカリとソラの物語であるので、この順番を推奨する。最初からソラルートは選べるが、ソラは必ず最後にしよう。ヒカリは最悪3番目じゃなくてもいいが。

 

感想(ネタバレ無)

 一言で言えば「テーマは悪くないが、非常に惜しい作品」であった。

 一番の原因は、分量の少なさと、そこから来る説明・描写不足である。フルプライス作品にも関わらず、プレイ時間は13時間である(エロゲ―批評空間での中央値)。ミドルプライス並である。まあ私はセールで500円で買ったけどな!

 その短さの上で、4人の攻略ヒロインに時間が分割されるので、一つのルートがあっけなく終わってしまう。さらに、CGがあってほしい場面のほとんどで立ち絵のみなのもかなり残念だった。終始「もっと深堀った展開がまだ作れただろ!」とか「こんな重要なデートシーンでなんでCGが1枚もねえんだよ!」とブチギレていた。

 ただ、そのあっさり感がむしろ読みやすさを助けてくれたかな?と思わなくはない。割と誤字脱字多かったけど……

 色々と説明不足なところはあったにせよ、それでもソラルートは普通に良かったし感動した。「幼馴染への恋心とどう向き合うべきか、どう伝えるべきか」ということに関して素直で切実な思いが心に刺さった。

 OPやEDの歌詞にもそれは良く表れているので、是非とも聴いてほしい。EDはGReeeeNの愛唄にめっちゃ似てる

 

ストーリーネタバレ兼感想

ソラの正体について

 ぶっちゃけ1つしか思い浮かばないが、解釈を膨らませれば2通りあると思う。

 

 まず前提として、ソラは別の世界でのヒカリ自身であり、その世界ではソラは気持ちを伝えることなくタクトは死んでしまっている。

①ソラは別の世界線の未来からやってきたタイムリーパーで、タクトが死ぬ運命を変えるためにやってきた。また、元の世界で伝えられなかった気持ちを伝える決心を持っている。つまりシュタインズゲート

②作中の出来事は全て1本の映画作品であり、そこにソラが入り込み、タクトが死なず、かつ幸せになる結末を作った。ある種のソラの夢オチ。

 

 ①は、タイムリープものの話題があったのを踏まえると、あり得るかなと思ったからだが、しっくり来るのは②の方である。

 OP映像でヒカリ、アイリ、ナミはスクリーンの映像内にいるのに、ソラのみスクリーン前に立っているから、というのが一つ目の理由。

 二つ目には、最後のソラのセリフの

「私こそありがとう、素敵な映画だったよ

「もう会えない大好きだった幼馴染の顔を見つめて、私は映写機を止めた

で物語が締めくくられるから。

 これまでソラが「ソラコイ」という名の映画のシナリオに干渉してきて、満足な結末を迎えて観客席側に戻り上映を終えたとするのが一番妥当な気がする。コラ!「第四の壁」を行ったり来たりするんじゃありません!

 ①の場合でも、映画の中を別の世界線と解釈すれば大勢は似たようなものだが、解釈がより簡潔にまとまっている②の方が適切だと思う。まあ②だと、タクトの死亡がどう足掻いても揺るがない事実になっている(別の世界線では生きている、という救いがない)、という違いはあるのだが。

 

 私は切なさがより強まる②の方が好き。プレイし終わった直後はその解釈が脳内を駆け巡って普通に泣いていた。私の性癖が歪んでいるからか分からないが、死別は決定的であればあるほど切ないし泣けるし好き。そういうのもあって②説を推してるという節もある。

 

 ソラの望む結末というのが「自身の気持ちをはっきりと伝えること」「一緒に過ごしてきた当時のヒカリが伝えることに意味がある」「既に一度亡くして伝えられなかった方のヒカリ(ソラ)が言っても意味が無い」というのも切ない……ってなる。

 人生の1回きりのチャンスの中で伝えるのが大事で、そのチャンスを1度失ったソラには結ばれる権利はない、という決意なのだろうと思う。まあ何回かセックスはしてるんですけどね。

 一応ヒカリルートでもちゃんと気持ちは伝えてるはずなのだが、ソラ的にはあれではダメだったのだろうか……確かに若干自信なさげな告白ではあったが……

EDの歌詞の意味

 「僕」から「君」へのこの歌は誰から誰に宛てたものだろうか?というのを少し考えてみた。歌詞全文は各自ググってください。

 「君はGreatest Girl」、即ち「君」は女性で、順当に考えれば、(映画の中の)タクト(僕)からヒカリ(君)に向けたものだろう。

 一方で、現実の故タクト(僕)からヒカリ(ソラ)(君)に向けたものだと考えることもできる。例えば、

・僕がいたこと忘れないで

・離れてても届くんだろう

・僕はここからでも伝えるだろう

・晴れ渡った青空  恋を掲げよう

・夜空に輝く  星の光のように

・思い出にはしないでよね  ずっと忘れないでいて

 この辺の歌詞は、亡くなったタクトが天国から見守っている、という意味合いのように思える。もちろん、映画の中のタクトからヒカリでも、遠い異国の地のタクトからの言葉だと考えれば、ある程度自然ではある。でもやっぱり天国の方がしっくりくる気がする。

 ただし、天国からの場合「指切りした約束  ずっと守れるように」がもう果たされなくなってしまっている。天国で別の形で守るよ、的な意味なのかな?

 ちなみに別案として、ソラ(僕)がヒカリとタクトの関係性(君たち)を歌ったものではないか、というのも一瞬考えたのだが、「僕」と「君」の辻褄が合わない気がするので廃案にした。

やっぱり分量少ない

 先述したが、全体のストーリーの量が少ないために、それぞれのルートに物足りなさを非常に感じる。

 ヒカリとアイリルートはまだ許せる。アイリルートは苦難を乗り越えて女優として大成する過程がエピローグまで描かれてたので、まあまあ満足。ヒカリルートは留学で離れ離れになる辛さと応援したい気持ちの葛藤の中で、最後はしっかりと見送ってくれたのが普通に良かった。

 ナミルートはオチがお粗末で素直にブチギレだった。他のどの残念ポイントと比べても圧倒的に残念だった。だって唐突な駆け落ちENDなんだもん。駆け落ちした後どうなったのかも語られないし。ワイのナミさん(ワイのではない)になんて仕打ちしてくれとんねん。

 ソラルートは説明不足感はあるものの、ダラダラと冗長的にならずにあっさり終わったのが、いい意味での虚無感や切なさの余韻を得られて良かった。まさに映画をスタッフロールまで観終わった後に数分呆けているような、そんな心地よい後味である。

 分量が少ないのにフルプライスってのが納得いかないところなんだよなあ。同じ分量で攻略ヒロインをソラのみ、ないしはソラとヒカリのみにして描写をより丁寧にして、ミドルプライスにすれば良かった気がする。今更言ってもしょうがないけど。

まとめ

 テーマも曲もイラストも良かったが、分量が少ないために惜しい作品だった。少なさは良い意味に働くこともあったが、全体的に見ればやはりマイナスと感じる。あと、映画を取り扱った作品のくせに「役不足」を誤用してたのも致命的だからな

 

でもやっぱりキャライラストが可愛いのでヨシ!!!

おわり

アニメ「この素晴らしい世界に祝福を!」3期 感想

 2024春アニメのこのすば3期を見た。

 いつも通りカズマたちがどんちゃん騒ぎやってるだけなので、これといった感想は正直ない。酒飲みながらボーっと見てたのでちゃんと内容覚えてない。

 ダクネスの実家絡みの話が3期のメインだったので、アイリスが可愛いとか、1期や2期とは違う雰囲気のダクネスが新鮮だな~とかが一応感想かな。私もアイリスにお兄ちゃんと呼ばれたいわね。

 

 ダクネスの家の借金問題の原因に、デストロイヤーの件が関係していたという伏線にはまあ普通に驚かされた。一応、ただバカ騒ぎしてるだけのギャグアニメじゃなかったんやなって()

 最終話でバツイチになったダクネスをカズマが「バツネス」呼ばわりして爆笑したが、いやかなり辛辣だな…とも思った。カズマらが半ば強制的に、バツイチにしたようなもんやんけ…… いずれにしても「バツイチ処女」はそれなりにパワーワードだなとは思うが。

ゲーム「2045、月より。」感想

 MELLOWより発売されているエロゲ「2045、月より。」をプレイした。一部ネタバレ含みます。

 アンドロイドやAIの技術革新が起こった後の世界が舞台になっている。いわゆる「人工知能のシンギュラリティ(とその後)」を扱ったSFである。

 主人公は、10年前に発生し本人も被害を受けた、アンドロイドの暴走事件の真相を知るために、ハッカーとして様々な事件に関わっていき、人間になりたいと言うアンドロイドの少女などと出会う……といったストーリーである。

 

 内容は素直に正統派な感じで、人間やアンドロイドの「感情」や「社会性」について見つめていて、小難しく突っ込んだテーマとかはそんなにない。「ツァラトゥストラはかく語りき」とかのそれっぽい用語は使われるけど、多分深く考えなくていいやつ。

 ただ、この作品のモチーフに「胡蝶の夢」があるのかどうかは少し気になるところ。ゲームタイトルの副題が"The Butterfly Dream"だし、実際にアンドロイドが夢の中で蝶になっているシーンがある。「アンドロイドは電気羊の~~」のモチーフを「胡蝶の夢」として言い換えてみた、みたいな感じかなと勝手に妄想してみたり。

 

 ストーリーの構成は、全体的にまとまりが良く、無駄だったり冗長的なものはほとんど感じなかった。良くも悪くもあっさりしているのだが、長作のノベルゲーを読むのが苦手な私にとっては非常に良かった。

 あっさりしてる割には、駆け足感やストーリー展開の飛躍感もほとんど感じなかったので、そういったところにまとまりの良さを感じた次第である。

 

攻略順は「ゆい → 調 → エル」の順。共通ルート読めば、どう考えたってエルは最後に読むべきなのは一目瞭然。

キャラゲーの場合はそんなこと考えないけど。ゆずソフトとか

ゆい√感想

 個人的には「人の、クローンとオリジナルの間の同一性あるいは差異性」を感じる内容だった。もっと平たく言うと「オリジナルからコピーされた人間独自のアイデンティティはあるか?」みたいなことである。

 私は「コピー人間のみが持ちうるアイデンティティや、オリジナルとの自己同一性」的な思考実験が割と好きなので*1、ストーリーを読みながら「このクローン人間の独自のアイデンティティはどこにあるのだろうか」を考えるのが楽しかった。

 本編中ではっきりと深堀りされてるテーマではないのだが、この個別ルート全体にその思想がうっすらとは蔓延している。本当にうっすらと、なんとなく蔓延している程度だが、私の印象には強く残った。

 本編中ではどちらかと言うと「クローン人間が自身の出自(オリジナルが誰か)を知って、その人をどう思うか」に関する話が中心。普通にそっちも良い話だった。

 

調√感想

 復讐心に駆られて過去に縛られていた少女が、愛を知って未来に希望を持つ話、いい話だね~、ぐらいしか感想が無い。あとは「全人類の敵になったサイト―」というフレーズに厨二心がくすぐられたぐらいか。

 う~~~ん、少なくとも私にはほとんど全く、好みに刺さる話ではなかった。他の個別ルートも、別にぶっ刺さりはしてないのだが、調√は特に印象が薄いというか無難な印象しかなかったというか。

 もちろん、作品の世界観や雰囲気を考えれば、奇をてらって頭のおかしいシナリオにされても困るので、悪かったというわけではない。全然面白くなかったわけでもない。それなりに調和的で良い内容だった。

あと可愛い。黒髪?ロング義肢着用ツンデレ不器用パワー系おねいさん……

 

エル√感想

 「人間らしさ」や「感情」の意味を見出したが、色々あって壊れてしまったエル……それを10年かけて主人公が修復………なんかこの雰囲気見覚えあるぞ……と思ったら「ATRI -My Dear Moments-」だコレ。

 こちらもアンドロイドの話のノベルゲームで、話の大筋はもちろん全然異なるのだが、終盤のストーリー展開の枠組みが類似していたために、強い既視感を覚えた。

 まあ、「壊れてしまったアンドロイドの少女を何十年もかけて直したり、電脳世界へ会いに行く」的な展開は大好きなので、なんぼあっても困らないが。

 

 設定描写で、単に「アンドロイドの少女」とするだけでなく、「先に製造されてたアンドロイドから妹のように慕われている」という人間の家族のような描写があるのが、割と丁寧で良いなと思った。

 銀髪ロング碧眼アンドロイド少女……それもまた可愛い……

 

 

 個人的な思想として共通、個別ルート問わず色々と言いたいこと、突っ込みたいことは沢山あるが、まとまりがつかなくなるのでこの辺で。 

*1:例えば、「スワンプマン」も似たような思考実験

アニメ「変人のサラダボウル」感想

 2024春アニメの「変人のサラダボウル」を見た。

・(多少)ポジティブな感想

 原作のラノベを読んでるので、正直なところの最初の感想としては「概ね原作通りの内容でちゃんとやってるな」というぐらいしかない(いい意味で)。

 同じ原作者の前作「妹さえいればいい。」のアニメの時よりも少し作画が良くなったかな?制作会社が違うので、作画の雰囲気が違うのは、当たり前の事ではあるが。

 リヴィアのおっぱいは普通に神作画だった。しかし、最近の原作での割とぶっ飛んだ現状がどうしても脳裏にちらつくので、正直なところおっぱいを気にしてる場合ではなかった。

 二期あるとしたら、リヴィアが戸籍手に入れるところまでやるのかなあ。最終話のラストに剣持いるし。まあまずは、流星のごとく現れてそして消えた、救世グラスホッパーのキーボード担当こと木下望愛の裁判をしなければならないが。

 

・(若干)ネガティブな感想

 映像化したことによって、視聴者目線でのサラの痛々しさがより目に見える形になってしまった。作中では彼女のカリスマ性として昇華されているが、我々からしたら普通に痛いんだよなあ。まあキャラ自体は嫌いではないんだけど。

 演出が少しあっさりし過ぎてるかな?と思う所がたまにあった。原作読んでるときの脳内でのイメージ映像での間の取り方と、実際のアニメのそれとが違った。

 特に気になったシーンは、惣助とサラが親子になると約束するシーンとか、サラがやってきた異世界パラレルワールドと明かされる時とか。どっちも割と重要なシーンのはずなのだが、びっくりするほどあっさりと流されて、さすがに拍子抜けした。

 あくまでこの作品は「群像劇」なので、一つの出来事に対して無駄に感動的な演出はやらないという制作スタッフの方針だったのなら、納得できなくはない。でも一応、惣助とサラの話がメインのはずなんだよなあ。

 

・おわりに

 原作者の前作と同じ群像劇で、雰囲気も割と似た感じだったので、前作が好きだった私にとってはアニメ・ラノベ共に楽しませてもらっている。

 本当に正直なことを言ってしまうと、二期は別にあってもなくてもいい。原作が面白ければ個人的にはそれでいい。実際アニメ化の発表があった際も「へ―そうなんだ(鼻ホジ)」って感じだったし。商業的には、全く別の基本理念があるのはもちろん承知の上だが。

 あ、でも永縄友奈(CV:高田憂希)のキャスティングが良かったのとか、動いている姿が見れたのはとても嬉しかったので、そういう意味では彼女の続きをアニメでも描いてほしいなと、思わなくはない(現状作中でほぼ一番好きなキャラ)。でもヒストリエパロは原作通りやんなくて良かったんじゃないかと思ってる。

 

・補遺

 「妹さえ」を見たことがある人にとっては、「妹さえ」と「変サラ」に共通した部分があることに気づくかと思う(「プリケツ」という名前とか、鈴切が小説家であるとか)。

 作者曰く、両者の世界が同一だとかそういうわけではないらしい。あくまで原作者があらゆる作品に隠し入れる、本筋とは関係のないカノンのようなものなのだろう。

 

 いや、もしかすると、パラレルワールドの関係にある「サラ達の異世界」と「惣助達の世界」に加えて、「妹さえ」と「変サラ(の惣助達の方の世界)」にも同様の関係があることを暗に示している可能性が微レ存…………?(原作者の言葉を信じない、深読み勢の末路)

アニメ「ゆるキャン△」3期 感想

2024春アニメのゆるキャン△3期を見た。

何も考えずに、旅番組のように流し見で見れるのがやはりいい。

実際、研究データ整理しながら見てたし。

(ながら見はアニメのストーリー理解や記憶が著しく低下するので、できればやめましょう。特にマルチタスクがクソほど苦手なワイとか)

 

うお~~~!!!やっぱりキャンプ出かけて~~~!!!

いや、キャンプは道具一式を揃えるのに金がかかるから、とりあえず旅行して~~~!!!

キャンプ飯のレシピとか、キャンプじゃなくても日ごろのつまみの参考とかにもしてみたい。ながら見でアニメ見てたから全然レシピ覚えてないけど。

とりあえずジンジャーエールは以前から作ってみたいと思っていたので、いつか参考にしたい。

 

最終話で、リンが福島の猪苗代湖磐梯山に行くかも、という事を仄めかしていたが、あそこは確かに良かった。

私も仙台から原付で猪苗代にツーリングしたことがあるが、晴れの日の磐梯山は確かに絶景だった。山の裾野に出た時に、雄大に迫る山体が圧巻だったのが特に印象深かった。

その直後に原付がぶっ壊れるということがなければ完璧だったのだが、それはまた別の話。

 

ツーリングももちろんいいけど、なでしこみたいに鉄道旅するのも憧れる。深い山奥をちんたら走ってる電車とか、旅の束の間の休息って感じでのんびりできて好き。

(あくまで旅だったら好きってだけで、普段の生活で山奥の路線は使いたくないけど)

 

やっぱり旅行行きてえ……山梨も富士急とか行きたいけど、山梨じゃなくてもいいからどっか行きたい……

なんなら出雲大社とか伊勢神宮とか四国のお遍路巡りとかしたい……3つ目はちょっとハードル高いけど。

 

おわり