A boiled egg

ぼちぼちいこか

アニメ「葬送のフリーレン」感想

 2023秋・2024冬アニメの「葬送のフリーレン」を見た。

 まあなんだ、逆張りオタク君たちはこんなアニメになんか興味ないかもしれないが、普通に滅茶苦茶面白かったし、私はこの作品めっちゃ好きだよ。人気が出る順張りアニメは、何かしらの順当な魅力があるからこそ(ストーリー、作画、演出等)世間一般にまで親しまれるようになるわけだから。順張りだろうが逆張りだろうが、面白いと思ったものを好きでいよう。

 

 さて、この作品の魅力の一つにはやはり、長命のエルフから見た「その他短命の者達を看取る」というのが挙げられることにある。

 私は人ひとりの、最初から最期までの一生を描く系の物語が大好物なので(イキガミとか死役所とか走馬灯株式会社とか好き)、まさに好みどストライクだった。

 そういった話のどういった部分に惹かれるかは上手く言語化できない部分もあるが、多分「若かりし頃に郷愁の念を抱きつつ、人生の幕引きを迎える」みたいな雰囲気から、自分の人生もそうでありたい、と羨望に近いことを思うから好きなのではないかと思っている。

 一生の生き方については、生きとし生けるもの全てにとっての人生のテーマであるので、それを描いているこの作品に共感や憧れをもってして、人気が出ているようにも思われる。

 私の両親なんかもこの作品にハマっているらしいのだが、彼らが言うには「自身の若い頃の思い出や郷愁が思い起こされて、作品の雰囲気に非常に共感できる」から面白いと思うとのことだ。人生の始まりと終わり、及びその過程を描くこの作品に対して様々な魅力の感じ方はあるが、「人の一生を見つめる」という点では共通している。

 人生の始まりと終わりだけでなく、終わった後の世界についても丁寧に描いているのが非常に趣深く、というか(ヒンメルの人生が)終わった後の方がむしろこの作品の本題なのだが、とにかく、「ある偉大な人物が亡くなった後も、世界は確実に進み続ける」というのがひたすらに世の中の在り方の本質を突いているように思われる。

 「誰かが死んでも世の中は動き続ける」というとひどく残酷で虚しいように思われるが、でも実際のところそうなのだからしょうがない。今我々が生きて足をつけているこの世の中だって、気に留めることなど到底不可能な数の人々が亡くなった後にも動き続けていた結果の世界である。

 あと、多分誰もあまり気にしてないことだとは思うが、この作品はフリーレンが他人の人生を看取っていくというのが主たる構造だが、フリーレン自身もまた着実に人生の終わりに向かっているというのも忘れてはならず、いつかそこに突っ込んだ話とかも出てくると個人的には嬉しい。でも、この作品でのエルフの寿命が明確に明かされてないから、フリーレンがエルフ的にどれくらいクソババア 年取ってるかが分からないのが問題なんだよな……

世の中や、人生の在り方についての自身の思想はこの程度にしといて

 

まあ~~~~作画素晴らしかったね。キャラデザ可愛すぎたわね。

 激しい動きのあるシーンは、時折あえて雑に描写することによって脳内補完させて、その雑さを迫力として演出させるという、たまによく見る感じのことをしてたはず。まじまじと見てなかったから分からんけど()

 まあとにかく戦闘シーンかっこよかったって話。

 ちなみに私が一番好きなシーンはアウラ戦。敵を欺いて形勢逆転する瞬間が気持ちよすぎる。ゼーリエもフリーレンと同じく、揺らぎのほぼない魔力制限を習得していたが、やっぱりエルフってみんな暇なんかね……

 キャラデは、身体の程よい丸っこさとか肌色の質感が絶妙にマッチしていてよかった。カンネやラオフェン、ユーベルがエロ過ぎた。リーニエも可愛い。死んだけど。フェルンはおっぱいデカくなる直前ぐらいの頃が好きだった。

シュタルクとフェルンは早く付き合ってセックスしろ。

 

おわり