A boiled egg

ぼちぼちいこか

ゲーム「GINKA」 感想

 Frontwingより、2023年10月26日に発売されたノベルゲーム「GINKA」をプレイした。プレイ時間は12時間ぐらいだっただろうか。

あらすじ

幼なじみの少女・銀花は、夏祭りの夜、”神隠し”にあって消えてしまった。

 

あれから5年。

高校生になった青羽流星は、フェリーに揺られ、
ふらりとひめ島へ帰ってきた。

確かめたかった。銀花はあれから、どうなってしまったのか?

もしかしたら、何事もなかったように家へ帰っていて、
島の高校に通いながら普通に暮らしているんじゃないか……。
そんな淡い期待は裏切られる。
あの夜からずっと、銀花は行方知れずのまま。

失意に沈み、再び島を離れようとする流星だったが、
そこで不思議な再会をする。
目の前に現れたのは、
あの頃の姿のままの少女――ギンカ。
自分の名前さえ忘れてしまったギンカ。

覚えているのは“リュウセイ”の名前と、
彼を好きだという恋心だけ。


今までどこにいたのか?
なぜ、幼い姿のままなのか?

 

おだやかに時間の流れる小さな島で、”神隠し”から帰ってきた幼なじみ少女と過ごす、おとぎ話のような夏休み。

(公式サイトのあらすじより)

 つまりは「小さな島でのあの夏の思い出を、幼なじみと似た少女ともう一度」っていう感じの物語である。メインイラストを手掛けたゆさの氏の清涼感溢れるキャラがめちゃくちゃ可愛い。ギンカの可愛さで心臓が止まってしまいそう。

 ちなみに、「シナリオ:紺野アスタ、イラスト:ゆさの」の組み合わせは、Frontwing&枕のノベルゲーム「ATRI -My Dear Moments-」と同じである。こちらのゲームも神作品なのでプレイしろください。これからGINKAの感想書く上で言うのもアレだが、正直ATRIのストーリーの方が私は好き。

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キャラ達の所感

・主人公(青羽流星)

 若干お調子者感がある。私は好き。程よく、口直しぐらいの感覚でギャグが挟み込まれる感じがして、ダレることなく読み進められた。それが行き過ぎてしまってる所もままあるかなと思わなくはないが。

 

・ギンカ

 可愛い。ゆさの氏が描く銀髪ロングの碧眼ロリ、透明感の権化って感じで素晴らしい。ワンピースなのかセーラー服なのかよく分からない服がcute。ふわりと広がっているスカートが、清楚なお嬢様そのもので美しい。とにかく可愛い。

 流星から借りたクソダサTシャツに書かれた「はいすぺっく」の文字、そして意気込んだ時の口癖「フンス!」で「ATRI」を思い出して涙腺崩壊。世界観は共有してない(多分)ので関係は無いだろうが。

 

・謎の少女

 ギンカが成長した姿のように見える(公式サイトのキャラ紹介にもあるのでネタバレではない)。成長したギンカ?もめっちゃ可愛い。真剣持ってる姿が凛々しい。カッコ可愛い。結婚してくれ。

 

・ひまわり

 島を出て、都会でインスタフォロワー100万人のギャルになりたい中学生。島の学校に制服はないので、外の学校の制服を取り寄せて、アレンジして着てるらしい。コスプレイヤーの素質あるよキミ。

 

・涼代リン

 おっぱいがでかい。へそがエロい。ズボンは右半分はダメージジーンズ、左半分はショートパンツみたいなよく分からんやつ着てる。まあエロいのでヨシ!

 

・荒羅伎なずな

 学校の先生。おっぱいがでかい。古武術の達人。でかいおっぱい押し付けられながら関節極められて死ねるなら、殺されてもいい。

 

・七守草二

 流星を子供の頃からライバル視してきた奴。でも真面目で良い奴。ホモ展開(らしきもの)が一瞬あるの助かる。

 

ストーリー所感

 5年前に失ってしまったもの、できなかったこと、伝えられなかったことを取り戻していくその過程が、愛おしく、切なかった。ストーリーの全てを読み終わった時、短く、しかし濃いひと夏の夢を振り返っていたような感覚にもなった。大人になった今、子供の頃の夏休みの出来事を振り返って、郷愁の念に駆られるのに似ている。

 取り戻していったのは、決して流星と銀花の間のことだけではなく、他の島民同士との思い出にもある。まあ、ほぼほぼ流星と銀花のラブストーリーではあるのだが。でも、流星と草二のホモシーンは必見!(ではない)。あと、流星がリンにNTRされるシーンも必見!(ではない)。

 ともあれ、流星が5年前の夏に置いてきたものを取り戻し、さらに新たに得たものを持って、彼がどういう未来を手に入れたのかという、非常にシンプルなテーマでこの作品は描かれている。シンプルであるが故に、重要なシーンでの主張が伝わってきやすく、心打たれる。「何が何でも、あの頃失ったものを取り戻すんだ!」という意志が分かりやすいので、読解力ゴミの私でも難なくプレイすることができた。

流星が色々取り戻す~」という、かなり流星主体で繰り広げられるので、若干「他のキャラの持つ想いが少し薄くない?」と感じなくはなかった。リンや草二、なずなとかは、もうちょっと掘り下げてほしかったキャラである。

 

 CGイラストがとにかく可愛い。再度言うが、ギンカの立ち居振る舞いの透明感たるや、目がつぶれてしまいそうである。例えば海水浴とかビーチバレーとかやるこのイラスト

 ギンカの水着姿カワEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!!。清楚な色合い、装飾の水着に見え隠れする無垢な肉体の程よいエロさがUWAAAAAAAAAAA!!!!

 リンの水着もなかなかではある。胸は言わずもがなだが、特に鼠径部のラインがバッチリくっきり見えるのエロ過ぎる。

 

 真実に迫り、様々な出来事に遭遇していくにしたがって訪れる、夏の終わりの予感は、ひどく切なかった。舞台となる季節が夏だからこそ、できることである。

 この物語の結末は、二人の少年少女の物語であることを考えれば、未プレイの方にも大方想像はつくだろうが、そこに至るまでに何を想い、何を捨て、得たのかには、この物語ならではの部分が確かにある。神様と初代巫女と、その後の話とかが、私は特に印象深かったかな。

 

 結論、ギンカがどちゃくそ可愛い。銀髪碧眼美少女と幼なじみになって、楽しい夏休みの思い出を作りたかった。よし、今から離島に引っ越して、過去にタイムリープしてくるか。なお、肝心の銀髪碧眼幼なじみのアテは無い模様。

あと、日本の夏って基本的に湿気でジメジメしてるから、ギャルゲーみたいな透明感・清涼感のある体験がかなり難しいってのも問題なんだよね……