A boiled egg

ぼちぼちいこか

映画「五等分の花嫁」 感想

 昨日、五等分の花嫁の映画を観てきた。公開日2022年5月20日

 



 

 原作はちゃんと読んでないが、ネタバレで誰がくっつのかは知ってたので、結末について特に驚くことはなかった。

 ただ、父親辺りのいきさつを忘れていたので、本当の父親が出てきたくだりでは驚いた。本当の父親がただのクソジジイだったのがめちゃくちゃイライラしたが、だからこそ今の父親のかっこよさを際立たせてるんやろうなって思う。

 

 2期以降キャラの描画がめっちゃ綺麗になってるので、みんな可愛いと言えば可愛いが、やっぱ私は二乃と三玖が特に好きかな。

 二乃は、とにかく自分の気持ちに素直になって猛烈アタックで突き進んでるし、だからと言って他者を悪い意味として蹴落とすような事はせず、あくまで他の姉妹には対等なライバルとして振舞っているのがとても好き。恋愛のあり方として真摯に向き合ってる感じがする。何処かの長女は見習ってもろて。二乃の四葉への「せめてもの抵抗として、背中を押してあげたりなんかしない」みたいな感じのセリフは彼女を端的に表してるようでめっちゃ好き。

 三玖も、二乃に負けじとアタックしているという点で似てるので、同じような理由で好き。三玖単体で言うならば、引っ込み思案な所から積極的になったというシフトチェンジがマジで推せる。てか、二乃と三玖の良きライバル関係とても好きなのよね。エピローグで2人で店経営してたし、まあ完全にそういう立ち位置なんだろうなってのはすごく感じた。

 

 五月のくだりでの風太郎の「理想を追い求めて母を追うのと、母を追い求めて理想を追うのは別物」ってのは確かにそうだと思って感動したし、四葉が踏み切れずにいる所も切なかった。ただ四葉が多少くよくよし過ぎてて少し苛立った所も少しある。

 

 感想としてはこんなところかな。まとめると「みんな可愛かった」しか出てこない。ちなみに二乃の「ラブ☆バケーション」では、高まり過ぎて映画館破壊しかけた。

 

蛇足

 ラブコメの性として誰がくっつくかのifルートの妄想は付き物である。それを公式として出す作品もあるけど、それはやっぱそれは違うんよな。ラブコメは恋愛ものであると同時に群像劇でもあるのだから、付き合えなかったヒロインがそれをどう乗り越え、その後の人生を歩むのかってのも重要だと思っている。確かにifで推しの幸せな姿を見たいというのはある意味同感だが、それに囚われるというのは人生観の視野が狭まっていて愚かなように私には思える。まあこれは「ぼくたちは勉強ができない」で炎上した件を思い出しての事なんだけど。ifはあくまで二次創作の範疇であって少なくとも公式でやるべきじゃないんよな。公式でやらかすのは、恋愛及び、生まれてから死ぬまで一本道である人生に対する冒涜ですらあると私は思ってるぐらいである。