A boiled egg

ぼちぼちいこか

RIDDLE JOKER 感想

 ゆずソフトより発売されているエロゲ「RIDDLE JOKER」をプレイした。発売日当日(2018/3/30)に手に入れていたのだが、積みゲーの一つとして3年半眠っていた。

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 攻略順はあやせ→七海→茉優→千咲→羽月。シナリオ全体のネタバレ的には七海→羽月→茉優→あやせとかがいいかもと思った。千咲は別にどこでもいいかな。プレイ時間は全然把握してないが、他の人は大体20時間ぐらいで終わってるのが多い印象。

 

 スパイ系の作品ということもあって、敵との腹の探り合いとか隠密行動の緊迫感とかが面白かった。また、そこに異能力の要素も加わってくるので、バトルシーンとかはそれなりに迫力を感じた。

 

 

 

以下ネタバレ含んだ感想

 

 

 

・あやせルート

 最初にこのルートをやったので、学院設立の背景やあやせがどうして学院のプロモーション活動をしているのかが一周目で分かってしまい、別のルートでの意味深なセリフの意味がすぐに理解できて面白さが半減してしまった感がある。伏線の意味がよくわからないまま読み進めて、後半でその意味を理解して絶叫するというのが私の好きな物語の進め方なので、あやせルート一番最初にやったのは失敗だったなと思ってる。

 それにしても、あやせの父が理事長ってことは、琴理のことと言い、家庭の事情で学院設立した節が強いってことなんだよな。家族内の問題を解決するために学校作るとか壮大すぎる。もちろんアストラル能力の暴走の解決もあるが。あやせと琴理は腹違いの姉妹だし、色々と家庭環境複雑すぎだろ。

 

 あやせは胸をパッドで持ってる貧乳枠で、貧乳にとてもコンプレックスを感じているのがとても可愛いと思うが、ありのままでも十分可愛いと思うぞ。女性の貴賤は胸の大きさで決まらず。巨乳派は勿論のこと、貧乳派も突き詰めれば胸のサイズを重要視しているということなので、万死に値する。ありのままの大きさを受け止めてそれを愛でなさい。

 

 

・七海ルート

 このルートをやると、その他のルートですごい罪悪感を抱くことになる。学院に潜入する前から好きだったけど告白する勇気がなくて、七海以外のルートでは気持ちを押し殺して応援していた事を知ると、本当に申し訳なくなってくる。でも七海ルートあんま面白くないし推すの難しいんだよな……。特段デカい事件が起きるわけでもなくあっさりと終わってしまうので、すごい物足りなかった。七海は主人公と同じくスパイで、お互い素性を知っているため、恋人に素性を明かすか否かの展開が必要なかったから分量が少なくなったのもあると思う。まあ見た目とか性格とか声とかは普通に好きなんだけど。くすはらゆいの声で「お兄ちゃん」って呼ばれたいだけの人生だった。

 今作のオナニー枠その1。

 

 

・茉優ルート

 最初の頃はあんまり見た目は好みではなかったのだが、ルート入る頃には普通に好きになってた。緑髪は好きになる傾向が薄いのだが、ほんの少し暗い色合いだから良かったのかなと思う。

 シナリオ的には、あやせルートの内容を伏せた上で、学院設立の背景を別視点で描いていて、割と見ごたえがあった。特に、メモリー繊維を巡って茉優と主人公が駆け引きするところは緊迫感があって良かった。

 目覚めた後の琴理はめっちゃ可愛いと思った。見た目おっとりしてるのに、やんちゃな側面がある女キャラ割と好き。主人公を取られると思った茉優が必死になってるところも好きな展開。できることなら茉優と琴理のやり取りもっと見たかったかも。

 今作のオナニー枠その2。

 

 

・千咲ルート

 サブヒロイン枠なのでシリアスが軽めだったりシナリオが短いのは流石にしょうがないが、個人的にはあと倍ぐらいシナリオあって欲しいと思うぐらいには好き。メスガキにいじられるみたいな関係性がとても性癖に刺さった。「いひひ~」って笑う所の声がめちゃくちゃ好き。年下枠だったら、正直七海より好みだと思う。

 

 

・羽月ルート

 最推し。抱き枕カバーも持ってる。やっぱ黒髪ロングなんだよなあ。羽月にあーんしたいしされたいし耳かきもされたいだけの人生だった。

 付き合い始めた後の羽月の恋人としての行動が、彼女を通り越してもはや名家の婦人になってるんだよな。今っぽいイチャイチャじゃなくて、いつの時代だよっていう淑やかな関係性が、むしろ初心でプラトニックな印象を抱かせて良かった。他のルートだと、付き合って割とすぐにキスはするのだが、羽月ルートの場合は付き合い始めてしばらく経ってからキスするのがこれまたプラトニックな感じで良かった。羽月からラブレター渡されてから付き合うまでのいざこざや葛藤も、告白シーンでそれらが一気に解決されてカタルシスを感じてとても気持ち良かった。

 シナリオの方は、主人公がスパイであることを、真っ直ぐな正義感に溢れた羽月に隠し続ける葛藤というものが大筋で、いつこの恋人関係が終わってしまうのかという緊迫感があった。羽月に正体がバレた時は正直終わったと思ったが、これは後の展開を考えると必要な過程だったんだなと思う。口上をしながらプールサイドに羽月が現れるシーンは、これまでの彼女の葛藤に対する答えが出たことの表れであり、葛藤からの解放感がとても痛快であった。ぶっちゃけ、羽月の口上シーンは今作一番絶叫した。かっこよすぎるだろあれは。

 あと、エピローグもとても良かった。警察の独身寮で生活していた羽月が、ようやく寮を出て主人公と一緒に暮らせるようになることを喜ぶ姿は、まさに一途そのものだと感じた。勿論他のヒロインのルートが一途じゃないとかそんなわけではないが、羽月ルートは一途を思わせるような展開や描写が多かったように思う。

 

 

 

 ゆずソフトのゲームでちゃんとやったのは実はこの作品が初めてだったりする。サノバウィッチはYouTubeで共通ルートを少し見たことはあるのだが、プレイした事はない。一応部室から借りてPCの中には入っているので、そのうちやりたいとは思っている。