A boiled egg

ぼちぼちいこか

「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」感想

 先日、デッドデッドデーモンズデデデデデストラクションの後章を見た。

 原作の方も踏まえた上で、感想を軽く書こいておこうと思う。

 

後章のネタバレを含みます。映画と原作の比較をしてるので、これから原作も楽しみたい、という人も注意。

「原作とは違うオリジナルエンディング」とあったが……

 後章公開前には「オリジナルエンディング」であるのというのが大きく押し出されていた。

 確かに終わり方は原作とは違った。

 が、実際のところは原作の途中の別視点を、映画版のラストとしたに過ぎず、出来事的にはどちらも同じ結末を辿っているのである(細かい所は違うが)。

 まあ私も、そこまで作品への理解は深くないので、実は全然違う結末なのかもしれないが、とりあえずぱっと見は同じである。どの段階で、誰の視点でエンディングを迎えさせるかの違いでしかなかった。

 「オリジナルエンディング」に期待していただけに、割と残念だなと思った。期待しすぎた私の身勝手な部分もあるにはあるのだろうが、それでもやはり、「ここから先の展開は決定的に原作と違う」というのを見せてほしかったなあと思う。

 

シンプルに伏線が回収されなさすぎ

 後章を見終わった原作未読勢で、「結局あれなんだっの?」と思うところは無限にあると思う。映画館で私の後ろの席に座ってた人たちも上映後、「え、何これ?ムズ過ぎ……」と頭を抱えていた。

 安心してください。原作を読んでいる私にもよく分かってません。謎の粒子とかクソデカフィンガーとか、マジでなんなんだろうな。映画版で新たに出てきた要素もあったりするので(私が原作の内容を勘違いしてなければ)、もうわけがわからない。

 一応、原作を読めばなんとなくは理解できた「つもり」にはなれる。少なくとも映画では説明が足りなさすぎているし、大体の要素が宙ぶらりんのまま終わっている。これに関しては尺の都合もあっただろうから、ある意味仕方ないことだとは思う。ちゃんと説明しようと思ったら、あと30分以上は上映時間が延びてしまう。

 ただ、前章ラストで言われた「8.32」の意味がほとんど明かされないまま終わってしまったのはいかがなものかと。後章ラストの「これから終わらない夏休みが始まるのか~」のセリフで多くの人は察しがつくだろうが、それでも伏線未回収感は半端じゃない。

 原作を読めば「8.32」がなんなのか、もとい、母艦爆発後の世界に何が起こったのかが分かるので、気になる方は是非読んでみよう。

まあ私は「8.32」以降の話は蛇足だと思ってるけど……

 ↑ 伏線的に重要な話もあるので一概には言えない

 

迫力あるシーンは素直にGOOD

 母艦が色々と動くところとか、ゼロ磁場がうねうね動くところとかは、普通に見ごたえがあった。こういう場面はストーリーがどうのこうのとか関係ないからね。

 カッコよければそれでええのです。

 まあ一つ言いたいことがあるとすれば、母艦爆発シーンのBGMはポップス調じゃなくて朗らかなクラシックの方が悲壮感とか終末感がより出るんじゃないかなあと思ったかな……(旧劇エヴァとかに影響受けまくった奴の末路)。演出の狙いとしては、どっちでも似たようなものなんだけどね。

 

余談

ロリおんたん可愛すぎィ!!!

どちらかと言えば、性格おどおどしてる方が好き。マジで一生髪下ろしててくれ。

バッサリ切ってボブヘアにするのだけはやめてくれ。

 

おわり