2023春・秋アニメの「Dr. STONE」の3期を見終わった。全22話。
2期の司帝国との戦いに勝利したのち、石化の謎を解明するための船旅に出て、石化をもたらす装置を手に入れるまでが3期の大まかな内容である。
あらすじとかエピソードのポイント言ってたら長くなってしまうので、個人的な面白ポイントだけ挙げておく。
個人的に面白かったポイント
・龍水の存在
船旅をするにあたって、船の経験がある龍水という人物を石化から起こすのだが、そいつは石化する前の時代では大富豪だったらしい。あらゆるものを手に入れるために、貨幣経済の礎を爆誕させてしまったのがマジで爆笑した。
これまでは、小規模な集落程度の社会を維持するのが精いっぱいだったが、貨幣経済の誕生により、より大規模な社会の維持が可能になった(もちろん経済だけではダメだが)。これにより、千空らが次に目指している「大量の人間を石化から目覚めさせて、都市を開発する」が可能となっていたわけである。
作中で龍水も近いことを言っているが、お金の意味の一つとして「人々を繋ぎ合わせる・力を合わせるための共通の理由」のようなものがあると思っている。ので、大量の人間を起こして秩序ある社会を運用していくためには、貨幣経済は必須である。
科学は生活を向上させるための手段としてある一方で、生活全体の流れをスムーズにするための社会の統制にもちゃんと目を向けているのがとても面白い。龍水に限らずゲンも似たようなことを前々からやってはいるのだが。
・男の娘
銀狼の女装カワイイヤッター!!!
顔が中性的だし体も比較的華奢だからね、仕方ないね。
ゲンの女装もアリ。キレイなおねいさんって感じ。
・石化装置の正体
イバラとの心理戦、バチクソに面白かった。裏の裏の裏の裏の裏の裏の(ry のかき合いが痛快だった。
石化装置の正体が、メビウスの輪をさらに複雑にしたようなものであることが、この戦いで明かされることになる。
似たような曲面は、540°ひねって作られたメビウスの輪の中心線を切ると、できるようだ。180°ひねっただけのメビウスの輪の中心線切断では、こうはならない。
メビウスの帯 - Wikipedia ←「メビウスの帯の切断」の項に書かれている
材質とかの問題で違って見えているだけで、図形の性質としては同じ……はず……。
なぜメビウスの輪の形状をしているのかは現時点では説明されていないが、例えば
- メビウスの輪は「無限の輪廻」の象徴とされることがある。石化は過去から未来に渡って繰り返されてきた出来事である。
- メビウスの輪は直感とは反する性質を持つ(輪を中心線に沿って半分に切った時など)。石化の科学的理屈は謎に包まれており、メビウスの輪の不可思議な性質が想起されるので似たような形状をかたどっている。
- 厳密に言えば石化装置の形状は「メビウスの輪」の定義には則さない。人類がまだ詳しくは知らない科学が石化装置には詰め込まれている。
- 単純に神秘的でカッコいいから
みたいな感じかなあと思っている。
この次はホワイマンとの対決に向けて、全球規模の人類復活へと動いていくことになる。ここまで3期もやってきたんだから、最後までアニメ化してくれよ~。