A boiled egg

ぼちぼちいこか

ヘレディタリー/継承 感想

「ヘレディタリー/継承」というアメリカのホラー映画をアマプラで観た。2018年の作品。

 

 

 

 

あらすじ(三行で)

・秘密が多かった祖母が死んだ

・色々と不可思議な現象が家族の身の回りで起こる

・孫娘は一風変わった癖や言動が多い

 

 

感想(ネタバレ多少有)

 

 

 ホラー映画は、特にびっくり箱系の作品はあまり好まないのだが、この作品では我々の寿命を縮めてくるようなびっくり演出はなかったという点で、良い「ホラー」映画だった。というか観る前に、びっくり系かどうかは調べるので(ビビり故に)、今の評価は私にとってはさして重要ではない。

 

 

恐怖の正体と悲劇性

 びっくり系ではないホラー、つまりはじわじわとやって来る未知の恐怖を主体とした作品にも色々あると思うが、「ヘレディタリー」のホラーは、「本当にわけのわからない未知の恐怖が迫りくるが、それに抗う術も全く分からない」と言えばいいだろうか。

 「本当にわけのわからない」に関しては、欧州の悪魔崇拝に詳しければ多分途中で色々と気づけるのかもしれない。私はその辺の文化に関しては無知だったので、本編で悪魔の名が出てきても、最後まで( ゚д゚)ポカーンとしてた。作品観終わった後に、他所の考察ブログ読んであーそういうことね完全に理解したなんとなくは理解したという感じ。悪魔崇拝について詳しい人は例外として、恐らくほとんどの人は初見では「前半:わけわからんなー何が起こるんやうなー怖いなぁ→後半:いきなり悪魔の話?は?」って感じなんじゃないかな。

 「抗う術が全く分からない」の方については、結局は「抗う術がそもそも存在しなかった(血統に縛られる運命だった)」という事であったが、この部分はやはり劇中の授業シーンの「選択肢の有無で、結末の悲劇性はどうなるか?」が思い起こされる。そのシーンでの学生の回答にあった「選択肢が無いのであれば、関わる人物の全てがただの駒に過ぎないため、悲劇性は低まる」は、まさにこの作品の過程と結末の意味するところを表しているのではないだろうか。祖母が始めた儀式のもと、祖母と血筋の上で駒として弄ばれるしかない運命だったのなら、最後の悪魔降臨は仕方のないことで、最初から最後までの動作が決まっている機械の歯車を眺めるように、悲劇的でもなんでもない物語なのかもしれない。

 

 

グロ描写について

 ホラー映画というのもあり、グロい描写はしっかりあった。生首や死体の腐敗の描写、焼死体あたりがグロ要素としてのホラー演出の見せ場だったのだろうが、そういうの慣れすぎて「おほぉ^~、リアルでええねぇ~」ってなってた。スプラッターとか死ぬその瞬間とかはまだ慣れないけど(つまりリアルタイム的なグロ(特に流血表現)が無理)それ以外は割と慣れちゃったんだよな。pixivで人間丸焼きフルコースのイラストを爆笑しながら見れるぐらいにはなった。まあいずれにしてももちろん、フィクションの中では慣れてるってだけの話で、ガチ事件として目の当たりにしたら流石に吐くと思うが。

 生首クラッシュや人間バーベキューのグロシーンも「儀式」の一環だったんだろうなと考えると、ただ怖いシーン入れました~ってだけのホラー映画じゃないんだなって。ホラーの主体にグロがあるんじゃなくて、あくまで儀式の恐ろしさを際立たせるためのスパイスとしてのグロってところかな。

 

 

劇中のお気に入りのBGM

 この映画を観たいと思った最初のきっかけが、ラストシーンで流れるBGMであった。YouTubeのショート動画のBGMに使われてて、荘厳でかっこいいなー元ネタなんなんだろうなーってなって、この映画を知った。

 劇中でこれが流れるラストシーンは、その場面にいる彼らにとって厳かではあるが、私たち観客にとっては最悪以外の何物でもない。Reborn、すなわちヤツが再臨してしまうのだから。


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ミニチュアの意味するところ

 劇中で起こる出来事を象徴し、要点をまとめる役割を持っているんじゃないかなと私は思った。儀式の一環だとか考えることもできるだろうけど、あまり深く考えすぎても複雑化してしまう気がするので、あくまでも印象的な出来事を象徴しているという所までで考えをとどめている。

 あと、「ミニチュアを作るように、全て儀式のもと祖母の手のひらの上で転がされていた」の象徴であるとも言えるかな。

 

 

 

 以上、おわり。もやっと中途半端にせずに、勝利か敗北かの結論がはっきりしているのが気持ちよかった。勝ったと思ったけどまだ残党がいたんですよ~っていう終わらせ方割とよくあるからね。

 もやっとはもやっとでも、胸糞悪いのはまた別の話なのでそこは注意が必要。胸糞悪くても結論はっきりしてるのもあるからね。まさしくこの作品がそうだけど。

 

 

結城友奈は勇者である 勇者史外典 上巻 感想

 勇者史外典は、「勇者である」シリーズの勇者以外の視点から語られた作品である。上下巻構成で、取り敢えず上巻を読み終わった。

 

 ゆゆゆい(スマホアプリゲーム)以外のストーリーは履修済みなので、わりかし物語の背景とかはすんなり理解できた。ゆゆゆいもリリース当初少しだけやってたので、ゆゆゆいとの繋がりもなんとなくは分かった。ただ、うろ覚えのキャラクターもいるので、何回もネットで調べて頑張って思い出したのも事実だが。特にこのシリーズって苗字が重要になってくる場合がしばしばあって、言うほど強い関係があるわけではないけど、多少は家系的な繋がり云々はあるからややこしいのよね。

 

 上巻は、「乃木若葉は勇者である」の時代の巫女の視点から語られている「上里ひなたは巫女である」と、勇者でも巫女でもない人物が主人公の「芙蓉友奈は勇者でない」の前半が収録されている。日常4コマ漫画以外のシリーズ全部を履修した上で外典を読むことをお勧めする。ちな、のわゆはアニメ3期じゃなくて書籍の方で履修してな。

 

 

 

 

 

上里ひなたは巫女である

 のわゆの時代の巫女、特に上里ひなた、花本美佳、安芸真鈴の3人の視点で描かれているのが、「上里ひなたは巫女である」である。

 これを読むまで忘れてたけど、勇者って巫女に見出される存在だったね。のわゆでもチラッと言われてた気がするけど忘れてたわ。

 

 のわゆ時代の勇者は、これまでは勇者間の関係性しか描かれていなかったけど、その勇者を見出した巫女とも関係性はあるはずで、少なくとも巫女の方は強くそれを思っている、というところがとても面白かった。「ひなたと違って傍にいることはできなくても、貴方のことは想い続けています」という具合だが、これを恋愛的ではなく「敬愛」だと言った美佳の言葉は特に印象的だった。

 巫女によって勇者に対する考え方は色々だと思うが、美佳にとっては神のような自分には遠く及ばない存在であり、「恋」というよりかは「敬う」方がしっくりくるということだろう。また、美佳が千景に会うことをためらっていた理由の一つには、遥か上の存在である勇者にそうやすやすと会いに行ってもいいのだろうか、という考えもあったように思われる。

 一応主人公はひなただが、美佳が千景のもとに行く話が正直一番好き。

 ちなみに千景は美佳のことをどれくらい覚えていたのだろうか。それによって百合的な尊さが変わる気がする。千景が死んでからは美佳がずっと傍にいたわけだし、非常に気になるところ。球子と杏はまあ覚えてただろう。定期的に会ってたみたいだし。ひなたと若葉に至っては最早夫婦みたいな感じだったから言わずもがなですね。

 

 ひなたが大社をどうやって掌握したのかはのわゆでも少し語られてたけど、今回で詳しく分かることになった。巫女が一致団結して神官に謀反を働いたわけだが、思わず「大社を、ぶっこわす!」(N党並感)と考えてしまった。

 

 余談だが、巫女や勇者の方々いつ結婚して子供作ったんだろうか。どのシリーズでも一切語られてないからすごく不安になってくる。百合の空気感ぶち壊してもいいからちゃんと描写してほしい。養子縁組もあり得るけど、少なくとも乃木若葉と乃木園子はどう頑張っても血統でしか説明できないぐらい似てるんだよな……

 

 

 

 

芙蓉友奈は勇者でない 前半

 勇者でも巫女でもなんでもない人物が物語の中心になるのは、恐らくシリーズ史上初じゃないだろうか。まあ勇者でも巫女でもない代わりに別の何かが出てくる気はするけど。

 時代は神世紀29年で、ひなたや若葉とほぼ同じ時代である。ただ、情報統制がかなり行き届いているらしく、勇者や壁、バーテックスについて都合の悪い部分を隠しているのは流石大赦だなと思った(もっと言えばひなたの力かな?)。もとからこういう情報統制力があったからこそ、数十年後に行われる大規模な検閲ができたというのはあるだろう。たしか神世紀100年ぐらいだったっけか。

 

 この作品で登場するメインキャラクターはどちらも「友奈」なわけであるが、神世紀のだいぶ初期から逆手を打った赤子にそう名付ける習慣はあったみたいだ。彼女らは神世紀10年前半頃に生まれてるはずだから、大赦は組織改革と同時にそういう名付けの習慣を流布したんだろうか。

 「勇者部」ももうこの頃に生まれている。ゆゆゆ時代の勇者部とは意味合いが大きく違うが、そういう名前の組織が作られたという意味では、多分神世紀史上初の勇者部だろう。基本的に芙蓉が、壁の外に行くぞって陰謀論唱えながら柚木を振り回してる感じだが、探求しようとするその心は素直に素晴らしいと思う。

 

 芙蓉友奈は、定期検診とか日記に書いてるし恐らく病気的なものを抱えているんだろうな。下巻でそのことについて語られると思うが、死ぬ予感しかない。自信満々で大口叩くけど、運動音痴で怖がりなところがすぐに出てしまう芙蓉の性格すごい好きだから生きてくれ。

 芙蓉の母親がアメリカ人ってあったけど、たまたま日本に来ててそのまま四国で暮らす羽目になったって人はやっぱりいたのね。まあ現実の災害でもよくある話だけど。

 

 

はつゆきさくら 感想

 SAGA PLANETSより発売されているエロゲ「はつゆきさくら」のPS4版(全年齢版)をプレイした。もう覚えていないぐらいの期間積んでいたので、プレイ時間及び個別ルートのはっきりした記憶はない。なので、ネタバレ無しで短めに感想を残しておこうと思う。

 ただ、最後の分岐の片方だけは記憶が新しく且つ滅茶苦茶印象に残ったので、そこだけネタバレ有感想として書かせてくれ。

 

 

 

 

 

ネタバレ無し感想

 

 この作品のあらすじを超絶簡単に説明すると、「卒業間近の主人公が、復讐のために最期の冬を巡る」といった感じである。

 「卒業」「冬」が作品のテーマになっているので、基本的に寂しく、儚い雰囲気を漂わせ続けている。また、「やがて来る春」もテーマとして孕んでいて、希望的な感覚との織り交ぜ方が良い塩梅になっていて感動を誘う。まあこの作品に限らず、卒業をテーマに扱ったものは大概がそうだろうが。

 

 攻略ヒロインは5人。もうはっきりと個別ルートの内容を覚えているものは多くはないのであれだが、最後まで終わった今ではもう全員好きという感情だけは湧いてくる。正直本当に甲乙つけがたい。敢えて言うならTRUEのヒロインだけは比較的好みに刺さりづらいシナリオかなと言えなくはないが。プレイ前では、上の画像の左下の黒髪の子が好みだった気がする。

 

 各々が思う「卒業とはなんぞや。それ自体とその前後にあるものはなんだ」がそれぞれ切なくていちいち泣いてたように思う。決して、私がまだ大学を卒業できてなくて留年している現実に泣いているわけではない。

 全体的に、伏線回収がどうとかという物語の構成の上手さよりかは、儚さや切なさといった雰囲気を楽しむ作品だと私は思う。もちろん物語の核心に迫る部分もそれなりにワクワクしながらプレイしていたが。

 

 

以下ネタバレ注意

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレ有感想

 最後の分岐で、桜と綾に分かれる所の、綾の方の話をちょっとだけさせてほしい。

 

 好きな男と、いわば心中みたいな形で一緒に逝くのまじでずる過ぎる。本当にずるい。もっと言えば、綾の卒業式で初雪に気づいたIFあるいは走馬灯的なシーンを出してきたところでもう発狂した。最初の方の綾ルートと対比させるなコラ、泣いちゃうだろ。私がシナリオライターでも、確かにあそこは対比して感動を演出せざるを得ないけど。

 てか、最初の方の綾ルートは全て回想として、過去の話として終わってしまうのが色々卑怯。初雪が綾とのことを今でも引きずってるのが、事あるごとに分かるのももっと卑怯。しんどい以外の何物でもない。んで、結果過去の女として終わるか、心中するかの2択しかないし。他のヒロインは、ラストでは一緒にいないけどこれからまた会えるかも(あるいはもう普通に一緒にいる)って感じで終わってるのにな。まあ生死を問わなければ綾も一緒にいられているが、本当に不憫過ぎて泣く。

 死ぬ瞬間に幸せならある意味それでもOKかもしれないけど、やっぱ生きたまま幸せな恋愛をしてほしかったよ……

 

 正直最終の綾ルートは本作で一番泣いたかもしれない。東雲やシロクマルートもそれなりに感動してた気がしなくもないけど。

 

 

 

 

 

以上、おわり

 

「去れよゴースト、バニッシュだ」←いちいちカッコイイよかったので、一生に一度ぐらいは使ってみたいと思ったセリフ

 

 

スマホを買い換えた話

 1週間ぐらい前に、酔った勢いでスマホの画面をバキバキに割ってしまった。

 

 画面を割ったこのスマホHuaweiのnova lite 3+というやつ。色々あってOSにAndroid積めなくなってスマホ業界から撤退したことで有名なあのHuawei

 

 ディスプレイ交換も考えたのだが、どこ見ても大体1万5、6千円ぐらいだった。スマホは1万円台のもの、高くても2万前後ぐらいで十分と考える性格を最近しているので、それだったらもう買い替えるかってことになった。スマホは最低限連絡手段として使えて、大幅にストレスにならない程度にSNSやネットサーフィン、動画視聴ができればいいっていうスタンスだからこの値段設定になってる。

 iPad Air 4を持っているので、ゲームとかはそっちでやればいいしっていうのも大いにある。

 格安スマホなんて、修理費のコスパ考えたら壊れたらさよならみたいなもんよ。

 

 1万から2万の予算で考えたら、大体が中国製のものばかりが見つかった。昨今の電化製品事情を考えれば、それはそうって感じ。Android積んでるのは必須条件だったので、独自OSのみとかは除外して色々見ていった(まあHuawei以外独自OSのみの企業知らないけど)。

 

 

 で、新しく買った、厳密に言えば新品ではなく状態が結構いい中古のスマホは、OPPOのA73である。Amazonで1万4千円程で買った。

 

↓公式サイトのスペック情報はこちら

OPPO A73 有機ELになった。 全身、美しくなった。 | オウガ・ジャパン

 

↓外観(クリアケース装着済み)

 

 恐らく新品でも付いてくるであろう簡素なクリアケースと、貼り付け済みの保護フィルム(流石にガラスフィルムとかではない)が同梱していた。中国製あるある(私見)

 簡素なクリアケースってのは私は結構好き。少し前は耐衝撃性を謳ったごついフォルムのケースに惹かれたものだが、今ではスマホは素材の味を活かしてこそって思考なのでこういうクリアケースは助かる。シンプルイズベスト

 あとはカメラの出っ張りをどうにかしてくれスマホ業界全体の問題やぞこれは。格安スマホでさえこの始末ってどういうことやねん。

 

 使い心地としては及第点。最低限連絡手段として使えて、大幅にストレスにならない程度にSNSやネットサーフィン、動画視聴ができればいいっていうのは上述してるが、少しカクつく時はあるものの個人的にはそんな問題ではないので希望は満たしてる。これでいいんだよこれで。ゲームのやり心地はまだ確認してないが、多分クッソ重いと思う。ゲームはiPadの方でやるからいいけど。

 ただ一番の問題点はGoogleChromeがインストールできなかったことかな。Playストアでインストールのページは出てくるが一生本体に入らなかったので、泣く泣くMicrosoftEdgeを入れた。まあそれで一応ネットサーフィンという喫緊の問題は解決されたけど、流石にここは大幅なマイナスポイント。私が購入した端末がたまたまハズレだったんかね?あと指紋認証の認識速度が先代のスマホよりも遅いことも問題点かな。

 

 ついでに有線のイヤホンも買ってた。

 以前もこれを使っていたのだが、コードの枝分かれの部分が断線して片方聞こえなくなったので買い換えたってところ。

 

 

 以上、最近の買い物事情でした。

 

Dreamin' Her 僕は、彼女の夢を見る。 感想

 「Dreamin' Her 僕は、彼女の夢を見る。」というPCのノベルゲームをやった。Steamで2022年4月28日発売。

 

 

store.steampowered.com

 

 プレイ時間は5.4時間ぐらい。シナリオの内容的・ボリューム的に値段(2480円)の割に物足りない感が強いが、まあそこはイラストの良さでカバーしていると思っておこう。ちなみにエロゲではない。

 

 

 

ネタバレ無し感想

 

色々語る前にまずOPが神なんで見てください何でもはしません。


www.youtube.com

 

 

あらすじ

五十嵐蒼は疲れていた。
母親の希望に合わせた受験勉強漬けの日々。
趣味の小説もうまく書けない。
自分の存在意義まで疑う高校3年生の夏。

彼の癒やしは幼馴染の七瀬未来だけ。
彼女と一緒にいられる時間が、
唯一、蒼に安らぎをもたらしてくれていた。

だが、そんな未来にすら理由もわからず拒絶され、
絶望に染まる蒼の夢に、"彼女"は突然現れた。

――そこは、美しい海だった。
薄桃色の砂浜に、一人の少女が佇んでいる。

七瀬未来にそっくりな、夢の中の彼女――

(公式サイトより)

 

 

 何と言ってもまずヒロインである未来が滅茶苦茶可愛かった。ストーリーに惹かれたのもプレイしたいと思った理由の一つだが、彼女がビジュアル的に私の性癖に突き刺さった影響はかなりでかい。

 

 

 夢の中の未来は↑の黒髪ではなく白だが、まあそっちも可愛かった。てか同じ人が描いてるんだから当然と言えば当然なんだが。

 

 シナリオの満足度として言えば、まあまあかなって感じだった。構成も丁寧だし納得のいく終わり方はしていて結構いい感じではあるのだが、どうにもキャラクターに感情移入しづらいというのがある。

 心理描写が主人公のみになっているのと、過去の心理描写が少ないことが理由として挙げられる。

 前者に関してはこの作品に限った話ではないし、そもそも物語自体が短いからあちこちにスポット当ててると収まりがなくなって薄っぺらくなるので、ここはまあ良しとしよう。だとしてももう少しヒロイン目線の語りも欲しかったが。

 後者が特に残念だったなと思ったところで、過去に関する情報が少ないために過去と今との繋がりが希薄に感じられてしまい、キャラクターの想いや人間関係に深みがあまりないように思われた。これの影響で、ラストの感動が薄れてしまった感があるなと私は思っている。それでも十分泣いたんだけどね()

 

 本当に一晩で終わるようなボリュームなので、サクッとギャルゲーやりたい人は是非。内容的・ボリューム的な満足感は賛否両論あると思うが、イラストが好みだなって思ったらやってみるのはありだと思う。日常パートの未来が本当に可愛い。なんで私の幼馴染じゃないの???

 

 

 

 

ネタバレ感想

 

 ジャンル名にもある「夢が現実を侵していくオカルトADV」とあるように、主人公が現実と夢の区別がつかなくなる、あるいは夢の中に一生閉じこもるみたいな展開をまず期待していた。ので、まさに夢の中に閉じこもるノーマルエンドや、現実に夢を持ち込んで最後は現実に絶望して自殺するBADエンドは期待通りではあった。普通にあった日常が破壊されていくのが最高に気持ちええんじゃ()

 

 TRUEエンドは、ネタバレ無し感想の最後の方でも述べている通り、心理描写が偏ってたり不足していたりで感動が薄まってしまっていると思っている。昔から今までずっと未来や紡凪が主人公を好きなのがいまいちピンと来なかった。

 紡凪に関しては少なくとも現在好きというのは十分伝わって来るが、過去にベクトルを向けたときに情報の少なさで感情移入しづらいのである。物語の核心に迫ってしまうから、過去のことについて述べづらいというのは分かるんだけど。「深い理由なんてない、一緒にいて、気づいたら好きになってた」みたいに作中でも言われてるからそれが全てなのだろうが、やっぱり「お話」である以上然るべき理由を求めてしまう。これは私自身の「お話」に対する価値観だからどうしようもない。

 未来に関しては現在も過去もマジでピンと来ない。再開してふとしたことでまた仲良くなって、それで急に恋愛感情出されても「なんで?????」ってなるだけなんだが。まあ毎朝起こしに来たり後ろから目隠ししたりする幼馴染が主人公を好きじゃないわけがなんいんだけど。

 未来も紡凪も、その恋愛感情は理屈の上では分かる。理屈の上では分かる説明は十分されてる。「幼馴染」という単語で無理矢理納得しようとすればできるかもしれない。ただ、圧倒的心理描写不足で情緒的にはやっぱり納得できないってことね。

 

 だがこれらを踏まえたとしても、最初から最後まで流れは丁寧で綺麗だったし、最後には泣かされたのも事実である。最後に紡凪に言う言葉は「好きです」とかかな~って何も考えずにいたら「おやすみ」って選択肢出てきて、なるほど確かにうわああああああああってなった。紡凪寝ないでくれ……って号泣しながら10分ぐらいしてようやく選択肢クリックできた。あと、全部クリアした後にOPの歌詞見て「ふりかさなった 雪ほどくように」と「おやすみってその声で言って もうなにもいらないよ」で色々感情がぐちゃぐちゃになった。

 

 余談というかちょっとした考察だが、タイトル画面の子は紡凪でいいのかな?胸が成長しているので、「もし生きてたら今こんな感じ」っていうことなんじゃないかなと。ヘアピンとか髪結んでたりしてないし、近くにある赤い花びら(=血)からも紡凪でほぼ確かなと思っている。あとOP映像からも解釈できる。

 それと、OPの「蒼のリング」のリングの解釈がいまいち分からないので、分かる人いたら教えてくらさい。

 

2022春アニメ見たやつ

 6月が終わり、2022年も半分が過ぎた。私の大学生活は、現在絶賛研究室で研究中。まあ実際は、ようやっと試料作成の練習を始めたところで本格的な卒業研究はまだ先なのだが。論文読んでその内容を発表すること、所謂論文紹介しかまだやってない。これ卒論書き上げられるんか?院試も落ちる予感しかしない。大学中退チャンス!?

 

 今期見た作品は以下の通り。初めて目次機能を使ってみた。酒飲みながらやり方説明記事読んだから、理解するのに数分かかった。

 

 

 

 記事本編も酒飲みながら書いたので、いつも以上に適当なこと書いてる。シラフの時にも一応確認したが、全部読み直したり修正するのめんどくさいオリジナリティーを尊重した。

 

以下感想

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

RPG不動産

 まんがタイムきららキャラット連載の作品で、一時期キャラット本誌を買っていた頃に読み切りで見たことあるなーって思ったのがアニメを見るきっかけだった。本編は正直言って個人的にはあまり面白くなかった。つまりはギャグや終盤のシリアスがそこまでは刺さらなかったということ。キャラが可愛いなーって、酒飲みながら思うだけの作品だった。まあ、若干ブラックジョーク感のあるギャグは少し好きだったが。

 

 読み切りを読んだことがあるという最古参としての矜持から見続けた感はある。連載後は全く読んでないし、読み切りの内容もほぼ覚えてないので、ぶっちゃけ古参って言えるのかどうかかなり怪しいところではあるが。

 

 「ジェネリックごちうさ」とか一部で言われてるらしいが、本当にその通りだと思う。ちなみにごちうさではリゼが好きなので、本作でのメインキャラではラキラが好き。でも、ユニコーンがペットの娘とかアイドルの娘とかの方が好みなんだけどね。

 

 

SPY×FAMILY(1クール目)

 こっちの方は1話連載時に話題になった時に読んだし、今でも単行本で原作追ってるのでちゃんと古参って言えると思う。最新の9巻まだ読んでないけど。

 

 放送前のPV見た頃から思ってたのだが、アーニャとヨルの声が私が想像してたのとは少し違うなというのがある。想像よりも可愛すぎたり明るすぎていて、もう少しダウナーな感じが良かったなあと。本作のコメディタッチな雰囲気を出したいんなら、このくらの可愛さや明るさが妥当なのかもしれないが。回を重ねるごとに慣れていったしまあ良しとしよう。

 

 私がこの作品に感じる魅力としては、やはり突き抜けるような爽快感である。疑似家族内でのお互いの腹の内に秘めた目的というシリアスな雰囲気と、日々の出来事の過程や結果から来るコメディが、シチュエーション毎に上手い塩梅でマッチしていて、なおかつテンポよく突き抜けていくので、とても爽快で痛快なのである。物語の構成のセオリーだとかに関して私は全くの素人だが、作品の魅力を引き出すために色々計算している感を原作を読んでいた頃からとても感じていて、その上で面白いと思うというのも個人的には痛快さを覚える。

 

 あとアーニャの敬語の、なんでも無理やり「〜ます」ってつけるのがめっちゃ好き。イーデンの面接のくだりの所が特にそうだが、アーニャのアホさと頑張ってる感がいい塩梅で出てると思う。他のキャラでも、何かに長けてるのに圧倒的に残念なところもあるというのが、シリアスとコメディのバランスを丁度良くしてるんじゃないかなあと私は思う。

 

 私の記憶では今年の秋アニメで2クール目をやるはずなので、原作追えてない分を追いつつ待とうと思う。

 

 

阿波連さんははかれない

 個人的に今期一番の神アニメ。ギャグも恋愛も全部神。原作の漫画からしてもうめちゃくちゃ好き。

 

 まず、恋愛要素としての魅力は「一瞬に全てを込める」があると考える。普段はギャグ一直線で恋愛描写なんてほぼ感じないのに、ふとした時あるいはここぞという時に全力で端的に表現するその爆発力があるのである。

 恋愛というのは、特に観客からすれば感情の昂りが重要なファクターの一つと私は考えている。観客をその状態にさせるには、恋の雰囲気に入ったその瞬間に「これさえ言えば完璧なセリフ」を出すのが効果的だと思われる。

 動作が一瞬で行われれば、最初から最後まで徐々にボルテージが上がっていくのと比べ、直前と現在の感情の落差の激しさでめちゃくちゃ感情を動かされたと感じるであろう。もちろん徐々に上がっていく演出もそれはそれで良いのだが、一瞬で上がるとある種の錯覚を覚えるという点で効果的である。

 つまりこの作品は「一瞬で上がる」というのをよく利用していて、本当に不意打ちあはれなのである。桃原先生が吐血する気持ちがよく分かる。

 

 また、ギャグとしての魅力は「シュールさ」だとか「そうはならんやろ」で言い表せるだろう。もはやシュールレアリスム本来の意味としてギャグが表現されているとさえ私は感じる。

 話によってボケとツッコミは変わるのだが、基本的にはライドウがボケでツッコミは不在である。ライドウ以外のキャラがツッコミという認識もできるが、まともにツッコミ入れてるところ見たことないし()。

 ライドウが阿波連さんはじめ様々な人物の行動を見て「その行動はもしかして…!」と想像を巡らせるのだが、その想像が非現実的過ぎて現実とのギャップにひたすら腹がよじれるのである。ツッコミは不在なので、そのまま想像は突っ走り、さらなる混沌を生むのがまた面白い。最終的には勘違いに本人が気づくというところで毎回オチがつくので、着地点がちゃんとある安心感というのもしっかりある。ギャグは突っ走る先の終着点も無いとね。

 

 正直ここで挙げた魅力は、アニメよりも原作の漫画の方が良く表現されてると思うので、是非漫画を読んでみてほしい。アニメもめっちゃ良かったけどね。

 

 漫画の最新刊で、漫画読んでないと絶対分からない伏線回収がされたのが個人的にこの作品一番のあはれポイントと言っても過言ではない。諸々は伏せるが佐藤もかなりあはれポイント高いと思ってる。完結しそうな雰囲気漂わせてるのがひたすら悲しい。頼むから2期作ってくれ。

 

 

かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-

 もしかして藤原や伊井野、早坂ってめっちゃ可愛いのでは?って本気で思い始めたクールだったように思う。藤原のはっちゃけてる姿とか、伊井野のASMR回とか早坂の赤面顔とか。2期の記憶だいぶ前だから知らんけど。子安先輩もめっちゃ可愛かったね。

 

 ほぼギャグアニメとして見てるので、ギャグが相変わらず腹よじれるほど笑えて良かったぐらいの感想しかあとはない。でも、最終話のハートの風船と時計塔のやつのキザっぽさは結構カッコイイなと思った。

 続編が4期か映画かはたまた別の何かかはまだ分からないが、多分続編も見ると思う。

 

 

骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中

 まず、視聴を続けようと思った理由の一つとしては、1話冒頭でいきなりお姫様がレイプされかけてたからである。仰向けにされて腕をガッシリ抑えられてるあの体勢めっちゃ好き。何回でもシコれる。おまわりさんこいつです。

 そんな理由で見始めたわけだが、それ以外の部分も結構好みだった。正直その後陵辱されるシーンあんまなかったし、そこしか評価してなかったら流石に最後まで見なかったと思う。

 

 まず、主人公は端的に言えば俺TUEEEE系で、基本的には私の好みではないのだが、ちゃんと冒険してその過程もそれなりにしっかり描写しているという点で良かった。無職転生の亜種みたいな。目の前に現れる敵を適当にちぎっては投げちぎっては投げの繰り返しで現状から動かないのは、ある意味で気持ちいいかもしれないが物語としてはお粗末である。物語として起伏のあるものとする為には「現状打破」が必要で、この作品では最強格でありながらも冒険をして新しいものに触れていく、という点で物語に起伏が生まれていて良かったと思う。

 

 また、強さのベクトルが違うために主人公と互角あるいはそれ以上に戦えるキャラもいた。自分より強い者がいる、というのも「現状打破」として物語を盛り上げるポイントになってくるので、やはりポイントが抑えられていて良いなと感じた。

 もちろん他の俺TUEEEE系にも主人公とは強さのベクトルが違うキャラはいるのだろうが、大体の場合結局なんやかんやで倒しちゃうみたいな印象がある。そういう系で主人公が直面する本当の困難って、強さの先の人間同士の利害関係とかが多い気がする。「強いだけじゃ人間関係って上手くいかないよね☆テヘペロ♡」みたいな。知らんけど。

 

 アリアン可愛かった。サラサラのロングヘアーの娘やっぱ好きなんやなって再認識した。ちょっと前は黒とか茶とか青の暗い髪色に限られてたが、ここ数年は銀髪とか暖色系も好きになってきてる気がする。

 

 

盾の勇者の成り上がり Season 2

 霊亀の話は全然面白いと感じず、いつ切ろうかなって割と本気で思ってた。すまんな。なんかよくわかんないまま話進むし、オストの正体も「まあ、でしょうね(鼻ホジ)」って感じだった。でも、無限迷宮に放り込まれた回が個人的にめっちゃ良くて、制作陣及び原作者に土下座をすることになるのだが。

 

 ラフタリアが幼女に戻ってくれたのが一番の理由で、嬉しすぎてパソコンのモニターぶち破った。色々ままならず拗ねたり童心に帰ったような動きをするラフタリアが可愛すぎた。あと絆もめちゃくちゃ可愛かった。やっぱ暗い髪色のロングヘアーなんだよな。霊亀の話が好みに刺さらなかったってのもあってか、無限迷宮からの話の内容自体も相対的に面白く感じて最終的に最後まで見た。今思い返してもまあそれなりに面白かったと思う。ラフタリアが刀の勇者になったところは突拍子がなくて笑っちゃったけど。今後伏線回収あるんだろうけどね。

 

 できればラフタリアは幼女のままでいてほしかったが、レベル低いままだと冒険的に色々厳しいだろうしまあしゃーない。また異世界飛ばされてレベル1に戻って幼女になってもええんやで。やっぱどの世界行っても人間時の姿が変わらないフィーロが最強なのでは。

 1期の頃も思ってたのだが、EDの透き通った曲調や声音好きなんよな。浄化ED。

 

 3期も今のところ一応見るつもり。

 

 

であいもん

 周りの人がみんな優し過ぎて、多少違和感さえ覚えたが、常に幸せそうな作品の雰囲気にほだされてなんかもうどうでもよくなった。ネットの炎上があっさりと鎮火したのとか結構違和感あったのだが、原作者は性善説を推してるんだろうか。

 

 とりあえず一果が可愛い。とらドラ逢坂大河みたいだなって思った。とらドラ見てないけど。美弦ちゃんと佳乃子さんも好み。見た目で言えば美弦ちゃんの黒髪ロングが性癖。ただ、バレンタイン回のこの2人はキツ過ぎた。なんでいきなりキッついラブコメになるねん。

 

 「もう一度親子で生活したい」という一果の母親の娘への言い分に関しては、正直どの口が言うねんって感じが強い。捨てたのは父親の方で、母親の方はそれを知らなかったのだから気持ちは分かるが、娘を蔑ろにはしてたやろと言いたくなる。そこに罪悪感は抱いてるようだが、だとしたら寧ろなおさら母親の言い分は腑に落ちない。娘を蔑ろにするって、直接的ではないにしろ半分捨ててるようなもんだというのが私の倫理観である。半分捨てたような娘が「新しい家族と住みたい」って言ってるのに未練捨てきれんのはなんかなあ。若干納得はしてるみたいであるが。まあ、一果も一果で優柔不断な感じでイライラするのだが。

 

 ネタで「ばらかもん2期」って言われてるが、私もそう思う。私はばらかもんはまだ見てないのでタイトルロゴだけ見てそう思ったのだが。ばらかもんはいつかちゃんと見てえな。

 

 

テルマエ・ロマエ ノヴァエ

 Netflix独占配信。

 テルマエ・ロマエは、昔阿部寛が主演の実写映画を観たことがある。そっちの方はもうあんまり内容覚えてないが、めちゃくちゃ面白かった記憶だけはある。

 

 実写映画の方はヒロイン的なのがいたが、本作ではいない。ルシウスが毎話現代日本にやってきて1人で風呂の文化を学ぶのを繰り返すのみである。

 テーマは「風呂」のみだが、全然飽きない。実写映画の頃も感じていたことだが、最初から最後まで面白さが衰えるところがない。毎話ベクトルの異なる風呂文化を扱うというのが大きいだろう。銭湯、個人宅の風呂、露天風呂、岩盤浴、さらには風呂上がりの牛乳や温泉街などの浴槽以外の部分などがある。それらのバリエーションにより、現代を生きる我々が風呂文化を再認識するという楽しさがあるし、それを古代ローマの技術にどう落とし込むのかの発想力にも毎話驚かされることになる。古代ローマでの一般的な材料や奴隷を使って日本の風呂を再現している様が、もし本当に天才的な浴場技師がいたらこうなっていたであろうと強く感じるのである。特に奴隷を利用するという発想がすぐ出てくるのが、古代の人々の常識を忠実に再現しているようで素晴らしいと思う。もちろん言うまでもなく現代の奴隷を肯定しているわけではなく、昔はそれが常識だったという学問的な知見としての評価である。

 

 ルシウスが現代日本の風呂を見て色々分析する時の言葉選びが本当に古代ローマ人っぽくて、本当に原作者はローマや風呂が好きなんだなって感じた。古代ローマの描写はもしかしたらガチの古代ローマオタクからすれば粗はあるのだろうが、世界史Bで軽く勉強した程度の私はすごい納得したレベルなので、まあ一般的には問題ないんじゃないかな。

 

 毎話の本編後にある巡湯記という、原作者が温泉地を巡る実写パートがあるのだが、それも良かった。てか温泉行きたくなりすぎて発狂してた。

 古くて趣のある木造の温泉宿に昼過ぎにチェックインして、夕方まで風呂入ったり部屋でボーッとしたり近辺散歩して、そこそこ豪華な料理食べてお酒飲んで、また夜中は風呂入ったり部屋でボーッとして寝る、という一人旅をいつかやりたい。スマホはできれば自宅に置いていきたいけど、現実的に考えればカバンの奥底にでも封印して騒がしい世界から隔絶されたい。でも写真は撮りたいからスマホの代わりにデジカメかインスタントカメラだな。帰路で、現実がまたやってくる絶望感で死にたくなりそう。妄想おわり。

 

 2012年にもアニメ化されてるらしくて、そっちは結構短いらしいので、その気になったら見てみようかと思う。

 

 

パリピ孔明

 まず作品名のインパクトがすごい。パリピ孔明も言葉は知ってるが、出会わないと思っていた両者が出会ってしまって、ネーミングセンスからして不思議な化学反応起こしちゃってる。

 原作の1巻か2巻かが出た頃に、書店の試読で読んだことがある。その時からやべー作品が生まれたもんだなとは思っていた。

 

 ちなみに三国志は高校の世界史Bで習ったけどだいぶ昔の話なので、孔明は「なんかすげー策士」って印象しか持ってない。

 

 史実に基づいた策略を、現代の技術にどう落とし込むのかが、毎度ワクワクしながら見ることができた。各話のサブタイトルが毛筆で書かれてるのも、かっこよさというかこの先の展開に対する昂りみたいなのを感じた。孔明が場面ごとに色んな言葉引用するのも、趣が出てたように思う。

 

 あと、同じキャラでも日常パートの声優と歌唱パートの声優キッパリ分けてるのが良いなって思った。「歌」というテーマをしっかり表現する上で、歌唱力高い人じゃなきゃね。96猫だったのは色んな意味でびっくりしたけど。英子可愛かった。

 

 EDが「気分上々↑↑」だったのが、この作品の一番の衝撃ポイントかもしれない。太鼓の達人でその曲結構やってた頃の記憶が思い出される。

 

 

まちカドまぞく 2丁目

 まちカドまぞくってこんなに百合成分多かったっけ?って感じた。1期の記憶があんまないせいかもしれない。桃が闇堕ちしたところ辺りの話で狂喜乱舞してたような気がしなくもない。

 

 1期の記憶が曖昧だからか知らないが、シャミ子や小倉さんが前より可愛く感じるようになった。シャミ子の意外と常識人なところとか小倉さんのある意味での常識のなさとか。てかぶっちゃけ、全体的に基準面が上がってみんな可愛くなったなと思った。

 

 独特なオノマトペをキャラの声で発したり画面上に文字として出したりして、良い意味で生暖かくてヌメっとしたシュールさが出てて面白かった。勢いつけてツッコミを入れるところは入れてて、その辺との使い分けも良かった。

 

 

八十亀ちゃんかんさつにっき 4さつめ

 3分アニメで特に書ける感想がないアニメの4期。完全にてーきゅう枠じゃね?早口じゃないけど。

 

 運動会でお偉いさんのおばさんがやってきて、生徒の言動を下ネタと勘違いして発狂する回で爆笑してた記憶。

 

 

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 TVアニメ2期

 優木せつ菜が可愛かった。感想おわり。

 嘘、桜坂しずくも可愛かった。どちらかと言えば優木せつ菜の方が好みだけど、甲乙つけがたいと言えばつけがたい。

 

 スクフェスのモブキャラが沢山出てきたのが印象的だった。スクフェスほとんどやらなくなって数年経つので、名前は忘れてしまったが、好きだったあのキャラとかエロかったなって思ってたあのキャラとか色んな思い出が出てきた。戻ってはこないあの頃のラブライブへの熱量に対する郷愁とかで死にたくもなった。

 

 優木せつ菜が1期よりも表情豊かになったところとか、生徒会長=せつ菜がバレそうになって慌てふためく姿とかマジで可愛かった。優木せつ菜の話しかできない。桜坂しずくの顔面バレーボールの悲鳴とかもなんか可愛くて印象に残ってる。

 

 最終話のMVで、1期最終話のMVとの対比をさせてるのが良かった。1期の方では指さす方向がバラバラで、それぞれ別々のアイドル像を目指す「個」がメインだったのに対して、2期では指さしがみんな一定の方向を向いていて、みんなが「一つ」になることもできるんだよ、みたいなことを表現したかったのかなと考えている。

 

 アプリゲームの方やってないしライブも行ってないしアニメ以外何も追ってないので、しっかり追ってる勢にボコられる前に退散します。

 

 

 

 

 以上。2022年夏アニメもぼちぼちでやってく。取り敢えずメイドインアビス2期とシャドーハウス2期と邪神ちゃんドロップキック3期が楽しみ。

 

 

映画 ゆるキャン△ 感想

 ゆるキャン△の映画を観た。2022年7月1日公開日。

 



感想

 テーマはほぼ「キャンプ」しかないし、あらすじは書くまでもないよね。

 今回は、みんな社会人になってからで物語がスタートしていた。みんなのJDの姿がすっ飛ばされたのが悲しい()。大垣がめっちゃ可愛くなってたのが印象的。ただのデコ出し要因だったのに。

 アニメでは、元からあるキャンプ場に「行く」というスタンスだったが、映画では新しくキャンプ場を「作る」のがテーマになっていた。これまでとは方向性が多少異なるし、高校生じゃなくなってるので、微妙と言う人はいるかもしれない。私はそんなに思わなかったけど。

 映画でも、自然や料理の描写が良かった。特に自然の魅せ方はアニメからして好きで、自然という大きな存在の中にちっぽけにキャラクターが存在している感じが、大自然雄大さをよく表していると思う。キャンプって自然の中に身を置く行いだから、この辺の演出が作品の善し悪しを決定づけていると言っても過言ではない。料理もどれもヨダレが出るほど美味しそうで、これをつまみに酒を飲みたいと何度思ったことか。あと、大垣が第二の鳥羽先生になってたのが個人的にツボ。本沢温泉私も行ってみたい。

 社会人になって滅多に会えなくなったけど、キャンプで繋がってる的な、絆というか友情というかそんな感じのがあったのも個人的に良かったと思う。まあそれに関しては彼女らが学生だった頃から描写されてるけど。

 

 私にとっては自然が綺麗だとか料理美味そうだとか、頭空っぽにして観るしかできない作品なので、書けるのはこんなもん。旅行行きて〜。あと、犬山が勤務してる小学校に通いたい人生だった。