A boiled egg

ぼちぼちいこか

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qから8年

8年前の2012年11月17日に、「ヱヴァンゲリヲン新劇場:Q」が公開された。

 

もう8年前の出来事なのである。当時私は中2であった。

私の地元で一番大きな映画館(ほぼそこしかまともな映画館がない)は、公開日の新聞の映画館の欄に、エヴァQがなくて絶望した思い出がある。そのでかい映画館ではやってなかった(後にロングランした際にそこでも公開されることにはなったのだが)のだが、アニメイト横にある、小さな劇場が2、3ある映画館では逆に公開日からやっていて、公開日の一週間後の週末に、部活の後輩と観に行った。チケット購入や、公開時間前の大量のオタクの整列、鑑賞後の困惑と興奮は今でもよく覚えている。ちなみに、その小さな映画館に行くと、今でも隅っこにQの立て看板が置かれているのが見れる。

 

あれらの思い出も全て8年前なんだよな。いろんな意味で時の流れの残酷さを知る。一番残酷なのは、まだ新劇場版シリーズが完結してなくて、もはや終わらないだろうという風潮がオタクの中で勝手に定着していることなのだが。

 

 

 

印象的な予告「Quatre Mains」

Qの予告の中で、印象に残っているのは、「Quatre Mains」が流れる特報である。曲名の意味はフランス語で「4本の手」、音楽用語では「4手連弾」という意味らしい。つまりは連弾用の曲である。

 

youtu.be

 

 

この特報は金曜ロードショーの、エヴァ祭りと称した序と破の2週連続放送の、破放送後に流れた特報である(実際に放送された特報は、序と破のPLAY BACKを最初に入れた上で、上記動画のショートバージョンである)。

この特報は、Qの公開日が初めて公に出た映像である。金曜ロードショーで流れたと述べた通り、地上波放送で発表された。シン・エヴァンゲリオンの公開日が載っている特報の公開媒体はYouTubeであるから(厳密には映画館が先かもしれないが)、やはりテレビからネットへのマスメディアの時代の変化を感じる。

(2020/11/22追記:公開日発表最速はこの特報ではなく、7/1の新宿バルト9が最速だった。金ローの方は7/13。ピアノ特報は金ローが初出ではあったのだけれど。関東住みじゃないから知らねえんだわ……)

 

 

さて、この特報でオタク達は色々な考察をしていた。ゲーミンググランドピアノの中身のような映像を見せられて、何か意味があると思ったのだろう。私も当時まとめサイト等を見ていた。

例えば、「「ミ」にあたる部分の弦とハンマーが存在しないので、Qでは「ミサト」に何かが起こる」とか、「カットごとに色が変化する(虹色になったり単色になったり)ことに意味がある」とかがあった記憶がある。

ぶっちゃけ、今見ても何か意味が込められていたのかどうかは私には分からない。「ワー、ゲーミンググランドピアノキレイダナー、キョクウツクシイナー」ぐらいの感想しか出てこない、語彙力皆無なので。

 

 

この曲、連弾用であるにも関わらず1人で演奏した猛者がいる。この動画見ると、普通に1人用なのでは?って脳がバグるのでオススメ。

youtu.be

 

ヱヴァQが意味不明で考察が激化した件

Qの考察と言えば、公開後の方が激化したのは、当時エヴァでネットサーフィンしたことのあるオタクなら恐らくご存じであろう。なにせ初っ端から観客全員を置いてけぼりにしたのだから。言うて私もまとめサイトやにちゃんねるを軽く徘徊した程度ではあるがそれなりに公開後の考察は目にした。

実際にあの世界で何が起こったのかは取り敢えず置いといて(私もぶっちゃけよくわからない)、世界の本質的な構造について、当時私が見たものをいくつか挙げることにする。

 

その1「新劇場版の世界はループしている、あるいはアニメ版の未来の世界である」

 

その2「序・破とQは平行世界の関係にある。タイトルの色が序破では暖色系に対してQは寒色系だし、漢字とアルファベットの違いもある。破の最後で流れた予告と本編が違うのも平行世界であるからで、破の続きは別にある」


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その3「破の最後の予告は空白の14年の出来事を示している」

 

その4「序破Qそれぞれの副題に括弧して”not”があるのは、notがある世界線とない世界線があるから。実際に公開されているのは、そのどちらか(2の考察とも少し繋がりがある?)」



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シンエヴァの副題”Thrice upon a time"については以下2記事をどうぞ。どちらも公開日発表前の記事であることに注意。

walking-planet.com

dreamriverpress.com

 

 

公開日は2021年1月23日

公開日は2021年1月23日である。大事なことなので見出しと本文で2回言った。一部のオタクは、「どうせシンの後も続くんでしょ」と言っているらしいが、どちらにせよ一区切りつけてくれるとは信じてる。

というか、広げた風呂敷が全て綺麗に丸められるかどうかは置いといて、シン以降続きは作られないと私は思ってる。むしろ終わらせて、小学生から続いているエヴァの呪縛から解放してほしいまである。ハマったの小学生の頃なのに何で大学生になってもシリーズ終わってねえんだよ。

新シリーズが出現する可能性はゼロではないが、少なくとも新劇場版シリーズのある種の終焉は迎えてくれるはず。

 

庵野秀明はさっさとエヴァを終わらせて、庵野のやりたい特撮映画を作ってくれってシンゴジラ観た時からずっと思ってる。

 

 

 

超絶余談だが、1月23日ってNEW GAME!の滝本ひふみの誕生日である。本当にエヴァとは何の関係もないが、よかったら私の推しキャラの誕生日を祝ってやってください。